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高良沙哉著『「慰安婦」問題と戦時性暴力』が第9回西尾学術奨励賞を受賞(2016.08.31)

このたび、高良沙哉著『「慰安婦」問題と戦時性暴力―軍隊による性暴力の責任を問う』が第9回西尾学術奨励賞を受賞いたしました。

西尾学術奨励賞は、ジェンダーと法分野の若手研究者・実務家の研究を奨励するために、ジェンダーと法に関して優れた研究を行った若手研究者・実務家に対して与えられる賞です。

本書は「慰安婦」問題について、日本の植民地支配との関係や、日本の裁判所、民衆法廷が事実認定した被害者・加害者証言の内容、諸外国における類似事例との比較などから、被害実態と責任の所在を検討したものです。この問題が単なる「強制の有無」の問題ではなく、「制度」の問題であることを明示し、現在に続く問題として歴史と誠実に向き合うことを問いかけています。

このたびの受賞を契機に、本書がより多くの読者の皆様の手に取って頂けることを願っています。

 

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