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コラム

更新日:2008.11.10

男と女の関係を通して歴史感覚・国際感覚を身につける

「国際結婚」と聞いて、あなたはどんなカップリングを思い浮かべますか。
21世紀の現在、日本では4万4700件の国際結婚があります(2006年)。これは結婚総数の6.1%、つまり17組に1組という割合です。特筆すべきは、1985年以降は夫日本籍・妻外国籍のカップルが急激に増えていることです。お隣の韓国でも日本同様、国際結婚が急増し、2005年に結婚したカップルのうち8組に1組(13.6%)が国際結婚です。しかもその3分の2は韓国人男性が占めています。これはたんなるブーム、でしょうか。

「国際結婚」という言葉は、明治時代に日本で生まれました。そして、それは日本の近代国家の成立と深く関係しています。男と女の関係から、その時どきの国のあり様や社会がみえてくるのです。
10月の新刊『国際結婚論!?』[歴史編]・[現代編]は、国際結婚という現象を通して、江戸時代から現代までの日本国家・社会の成立と変遷を展開しながら、グローバル時代に生きる私たちに問いかけます。「考えず、動かず、半径2メートルの世界で安穏(あんのん)としていていいの?」と。
案内役は、「ビーバップ!ハイヒール」(8月21日放送〈日本人は知らない海を越えた大和撫子列伝〉ABC放送)のカシコブレーンとして軽快なトークを披露した嘉本伊都子先生。講義の臨場感あふれる語り口調で、「なぜ?」を連発しながら、過去、現在、そして将来へと導いてくれます。歴史、政治、法学、社会学、地理、文学などさまざまな学問分野にわたる本書は、読む者に大きな刺激とさらなる広い世界を与えてくれること請け合いです。
「なぜ?」 すべては、そこから始まります。


国際結婚論!?

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