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書籍名 先進社会の国際環境〔T〕
副題 ローカル・イニシアティブの創造
シリーズ シリーズ「先進社会」
著者 藪野祐三
判型 A5判
頁数 268頁
発行年月 1995年12月
定価 3,190円(税込)
ISBN ISBN4-589-01908-6
ジャンル 政治学
本の説明 20世紀末の状況を国家の「包括型」から「離反型」へのシフトとする視点から、グローバル・システムの変容とローカル(=現地)の対応を分析。地方主体が国家機能を変え、リージョンという新しい国際ネットワークを形成することを理論的に展開する。
目次 はじめに
プロローグ 福岡から見た世界地図
T グローバル・システムの展開―ストックの国家・フローの国家
 1 ガバナビリティの限界と新しい政治の枠組み
      ―「包括型の時代」と「離反型の時代」―
  ・ 国家の統治能力
  ・ 「包括型」国家の統治能力
  ・ 「離反型」国家の統治能力
  ・ 「統治の能力」と「統治の範囲」
 2 二〇世紀国際政治理論の展開
      ―国際政治からグローバル政治へ―
  ・ 理論史のための導入
  ・ 一九五〇年代の様相
  ・ 一九六〇年代の様相
  ・ 一九七〇年代の様相
  ・ 一九八〇年代の様相
  ・ 一九九〇年代以降
 3 グローバル・システムにおける「文明」の衝突
      ―ハンチントン「文明の衝突」を中心として―
  ・ 「文明の衝突」の意味
  ・ 紛争のさまざまな要因
  ・ 「nation-state」という枠組み
  ・ 「文化」の摩擦から「文明」の衝突へ
  ・ 二一世紀への課題
U ローカル・イニシアティブの創造―自治体政治の国際化・分権化
 4 ローカル・イニシアティブの創造
  ・ ローカルのイニシアティブ
  ・ ローカルの多様性
  ・ パブリック・サービスの創造
  ・ グローバル・サービスの創造
 5 ローカル・パーティーの可能性
  ・ 近代型政党システム
  ・ 現在型政党システム
  ・ ローカル・パーティーの可能性
  ・ ローカル・パーティーのリージョナル・ネットワーク化
 6 「ローカル主権」という発想
      ―政治参加のシビル・ミニマムを実現するために―
  ・ 政治のシビル・ミニマムをめざして
  ・ ローカルの多様性
  ・ 政治的シビル・ミニマムの実験
  ・ ローカル主権への構造改革
V リージョン形成への始動―アジア太平洋と地方の時代
 7 「アジア太平洋の時代」と新しい政治の枠組み
      ―二一世紀の担い手としてのリージョン―
  ・ 「アジア太平洋の時代」の意味
  ・ アジア太平洋とポスト・モダンの時代
  ・ 「アジア太平洋の時代」の光と影―1―
  ・ 「アジア太平洋の時代」の光と影―2―
  ・ 「アジア太平洋の時代」の政治的課題
 8 アジアにおける「中心」―「周辺」のダイナミズム
      ―アジア発展へのドライブ―
  ・ グローバル・システムヘの二つの接近
  ・ アジアにおける「中心」と「周辺」―一九五〇年代―
  ・ アジアにおける「中心」と「周辺」―一九六〇年代―
  ・ アジアにおける「中心」と「周辺」―一九七〇年代以降―
  ・ 二一世紀の「中心」―「周辺」関係
 9 矛盾するアジア民主化の諸相
      ―民主化の条件としてのローカル・イニシアティブ―
  ・ 戦後アジアの政治的位相
  ・ アジア経済的発展の条件
  ・ アジア軍事化の背景
  ・ アジア政治的民主化の条件
  ・ グローバル条件としての民主化
エピローグ 社会科学の革新
  ・ 社会科学の一般的特性
  ・ 「理論化」と「理想化」の社会科学―個人主義の場合―
  ・ 「理論化」と「理想化」の社会科学―資本主義の場合―
  ・ 社会科学のプラグマティック的展開―ネイション・ビルディングの政治学―
  ・ 政治学概念の革新―新しい分析概念の創造―
あとがき
索引
 

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