書籍紹介

書籍名 コーポレート・ガバナンスにおける取締役の責任制度
著者 畠田公明
判型 A5判
頁数 350頁
発行年月 2002年4月
定価 8,250円(税込)
ISBN ISBN4-589-02562-0
本の説明 取締役の責任の減免、監査制度など最近行われた商法改正の論議について、アメリカ法との比較、考察により、立法論および解釈論を展開。企業経営の健全性・適法性を確保するための合理的な責任制度とは何かを探る。

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目次 第1章 取締役の会社内における地位による責任の差異
 第1節 取締役の義務と責任
  1 はじめに
  2 アメリカにおける取締役および役員の義務と責任
  3 わが国における取締役の義務と責任
  4 結 び
 第2節 取締役の信頼の保護
  1 はじめに
  2 アメリカのコモン・ローにおける取締役の信頼の保護
  3 アメリカの制定法における信頼の保護
  4 わが国における取締役の信頼の保護に関する裁判例
  5 わが国における取締役の信頼の原則の積極的承認についての提言
  6 結 び
 第3節 事実上の取締役の責任
  1 はじめに
  2 事実上の取締役の概念
  3 事実上の取締役の会社・第三者に対する責任に関する裁判例
  4 事実上の取締役の責任の根拠および認定要件
  5 結び
 第4節 執行役員の法的地位と責任
  1 はじめに
  2 アメリカにおける役員制度
  3 わが国の執行役員の法的地位と責任
  4 結 び
第2章 監査委員会制度と取締役の役割
 第1節 アメリカの監査制度のわが国への影響
 第2節 アメリカにおける監査委員会制度
  1 監査委員会制度の沿革
  2 監査委員会の目的と利点
  3 監査委員会の組織
  4 監査委員会の職務・権限
  5 監査委員会の構成員の責任
 第3節 わが国の監査制度への示唆
第3章 株主代表訴訟
 第1節 アメリカの特別訴訟委員会
  1 はじめに
  2 取締役会に対する提訴請求
  3 特別訴訟委員会の代表訴訟終了の権限
  4 委員会の構成員・独立性
  5 委員会の職務
  6 裁判所の審査範囲
  7 結 び
 第2節 株主代表訴訟の終了と裁判所の関与
  1 はじめに
  2 被告取締役による従来の防衛策
  3 代表訴訟提起後の会社の地位
  4 会社の訴訟参加および取締役との和解
  5 結 び
 第3節 純粋持株会社と株主代表訴訟
  1 はじめに
  2 アメリカにおける多重代表訴訟
  3 わが国における純粋持株会社株主の代表訴訟提起権
  4 わが国における解釈および立法的解決―結びにかえて
策4章 取締役の責任制限・免除および補償
 第1節 取締役の責任の制限および免除
  1 はじめに
  2 アメリカにおける取締役の責任制限立法の趣旨
  3 アメリカ各州の取締役責任制限立法と模範事業会社法およびALI原理
  4 わが国における取締役の責任の制限および免除
  5 結 び
 第2節 取締役の責任の補償
  1 はじめに
  2 アメリカ法における補償の種類と補償の範囲・要件
  3 補償規定の非排他性と補償の制限
  4 会社による責任保険の購入
  5 わが国における会社による補償と責任保険料の支払
  6 結 び
第5章 結語
  1 企業経営の健全性・適法性を確保するための合理的な取締役の責任制度
  2 株主代表訴訟制度の再検討
  3 経営の萎縮を招かないための賠償額などの負担の軽減
  4 取締役会、監査役会制度の立法上の課題
 

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