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書籍名 ガルトゥング平和学入門
著者 ヨハン・ガルトゥング藤田明史編著
判型 A5判
頁数 230頁
発行年月 2003年9月
定価 2,750円(税込)
ISBN ISBN4-589-02689-9
ジャンル 平和学
本の説明 ガルトゥングの平和理論の概念装置を体系的に提示し、その実践方法である「紛争転換」について概説。また、同理論的立場からテロをめぐる言説、東アジアの平和構想、平和的価値創造、非合理主義批判などを検討する。
目次  はしがき
T Introduction
 第1章 平和とは何か/藤田明史
  1 はじめに
  2 平和研究の対象
  3 暴力の諸形態
  4 平和とは何か
  5 平和の諸形態
  6 対話とは何か
  7 平和ワーカー
  8 社会変革
 第2章 トランセンド法入門
 〈理論〉トランセンド法とは/伊藤武彦
  1 はじめに
  2 トランセンド法の理論と実践
  3 対話の重要性
  4 紛争転換における態度と行動と矛盾
  5 紛争ワーカーまたは平和ワーカー
  6 トランセンド法の応用
  7 日本におけるトランセンド法の研究の発展
 〈実践〉練習問題/トランセンド関西
  1 はじめに
  2 ミクロ・レベル
  3 メゾ・レベル
  4 マクロ・レベル
  5 メガ・レベル
U Theory
 第3章 平和学とは何か/ヨハン・ガルトゥング
  1 「健康」概念との相似―〈平和:暴力=健康:病気〉という定式について
  2 健康学から平和学へ―そして、もう一度、健康学へ
  3 DPTにおける類似性―応用科学としての平和学
  4 平和学という学問分野
 第4章 平和学における認識論と方法論/ヨハン・ガルトゥング
  1 平和学の位置付け
  2 平和学=経験主義+批判主義+構成主義
  3 不変性追求、あるいは不変性打破の活動としての科学
  4 公共的空間における平和学
  5 パターン認識とメタファー
  6 全体論・弁証法、原子論・演繹主義
  7 出来事と持続性―積極的平和と消極的平和
  8 「秩序」の現象学
  9 結論:平和学は、他の研究分野から何を得たいか
 第5章 戦争の理論から平和の理論へ
       ―2001年の「真珠湾」の日/ヨハン・ガルトゥング
  1 歴史をどう理解するか
  2 「真珠湾」以前―戦争にいたる出来事
  3 「真珠湾」のもとで何が起こったか―戦争の理論
  4 戦争の理論から平和の理論へ
 第6章 「構造的暴力理論」の批判的考察と平和学の課題/西山俊彦
  1 SV概念の整序的把握
  2 SV理論の成立根拠は「完全平等原則」
  3 ガルトゥング教授のレスポンス
 〈補論〉構造的暴力の概念について
       ―西山論文へのコメント/ヨハン・ガルトゥング
V Application
 第7章 9.11/10.7以降の世界
       ―テロリズムとめぐる3つの言説/ヨハン・ガルトゥング
  1 3つの言説
  2 言説としてのテロリズム
  3 言説としての原理主義
  4 アメリカの介入主義はなぜ起きるのか
  5 理性的分析とはどういうものか
 〈補論〉米国の病理現象の分析
 第8章 東アジアの平和構想と日本の役割/中野克彦
  1 東アジアの分断線の基本的構図
  2 分断線をめぐる3つのシナリオ
  3 東アジアの平和構築と和解の連鎖
 第9章 平和的価値の創造における芸術の役割/奥本京子
  1 土壌としての「平和の文化」
  2 平和教育を考える
  3 平和学の「場」―平和教育・学習を通して
  4 「平和」概念の具体化―平和の文化の基礎としての平和学
  5 トランセンドにおける発想の転換と対話
  6 「対話」と「関わること」と芸術の役割
  7 「生きること」と芸術の力の可能性
  8 ヘルスケアと芸術
  9 芸術の2面性
  10 平和の絶対的な「価値」と暴力の徹底批判
 第10章 平和研究者がなぜ現代非合理主義批判に取り組むのか/安斎育郎
  1 はじめに
  2 現代非合理主義の危うさ
  3 科学と価値、科学者と価値観
  4 人生、どう生きるか―平和学的な視点をこめて
索引
執筆者紹介

Column
 1 「普通の近代国家」を超えるプロジェクトとしての日本国憲法/君島東彦
 2 ジェンダーと平和/風呂本惇子
 3 開発と平和/岩崎裕保
 4 核廃絶運動におけるNGOの可能性/中村桂子
 5 科学・技術と平和/田中正
 6 ODA大国日本―平和と援助/長谷邦彦
 7 平和的な経済のあり方―デンマークの事例/藤岡惇
 

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