書籍名 | マクロ経済学を学ぶ |
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著者 |
黒坂真編著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 156頁 |
発行年月 | 2004年4月 |
定価 | 1,980円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02737-2 |
本の説明 |
基礎知識と考え方が習得でき、ステップアップのための手がかりがつかめるコンパクトな教科書。各章ごとに要約とキーワード、練習問題(解答は巻末)を付し、理解のしやすさを工夫。開発経済学、労働経済学にも論及。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
第1章 マクロ経済学を学ぼう 1 マクロ経済学で何を学ぶか―ケインズ派と新古典派 2 マネタリストの挑戦 3 合理的期待形成学派による政策無効論 4 マクロ経済学の手法 5 市場経済を支える諸制度と社会 6 社会経済学による解釈論 第2章 日本経済を数字でおさえよう 1 日本経済はどのくらいの大きさなのか―GDP(国内総生産)について 2 異なる時点での物価の違いをどのように比較するか―価格指数の計算方法 3 諸産業はどのように関連しているのか―産業連関分析への道案内 第3章 財・サービス市場と乗数について考えよう ―45°線分析に基づく均衡GDPの決定と財政政策の効果 1 45°線分析 支出GDPが生産GDPを決定する/均衡GDPの水準を決定する 2 なぜ不況が生じるのか 限界貯蓄性向の上昇/負の乗数過程/合成の誤謬 3 財政政策の効果 正の乗数効果/均衡予算乗数1の定理 第4章 消費と投資はどのように決定されるのだろう 1 ケインズ型消費関数(短期の消費関数)と長期の消費関数 長期の消費関数と短期の消費関数の違いをどう説明するか 2 投資はどのように決定されるのだろう ケインズの投資決定理論/トービンのq理論/新古典派の投資理論/ 加速度原理 第5章 貨幣の供給と需要の仕組みはどうなっているのだろう 1 貨幣とは何だろうか 2 銀行の行動と貨幣供給の仕組みについて考えよう 3 債券と貨幣の関係について考えよう 4 債券市場と貨幣の需給、資産市場におけるワルラス法則 5 貨幣需要はどのように決定されるのか 6 株価はどのように決定されるのか 【発展編】 第6章 財政・金融政策の効果について考えよう ―財・サービスおよび貨幣の需給均衡を実現する均衡GDP および均衡利子率の決定 1 IS曲線の導出 一国全体における財・サービスの需給均衡/IS曲線の描写/ 政府支出額の増加/財・サービスの超過需要と超過供給 2 LM曲線の導出 貨幣の需給均衡/LM曲線の描写/政府の貨幣供給量の増加/ 貨幣の超過需要と超過供給 3 IS−LM分析に基づく財政・金融政策の効果 均衡GDPおよび均衡利子率の決定/財政政策の効果/ 金融政策の効果/公債が市中消化されない場合の財政政策の効果 第7章 雇用量と価格の決定について考えよう ―ケインズ派理論に基づく雇用量および物価水準の決定 1 新古典派とケインズ派 労働需要曲線の導出/新古典派の考え方/ケインズ派の考え方 2 ケインズ派理論に基づく物価水準の決定―AS−AD分析 AS曲線の導出/AD曲線の導出/AS−AD分析/金融政策の効果 第8章 グローバルな視点でマクロ経済を考えよう 1 海外との取引状況を把握するための統計は? 2 IS−LM分析に海外取引を取り入れるとどのようなモデルになるか 国際収支曲線(BP曲線)について/IS曲線およびLM曲線の変更について 3 開放IS−LM分析における経済政策の効果 固定相場制の場合/変動相場制の場合 【発展編】 第9章 経済の長期的な動向は何によって決まるのか 1 経済の長期的な動向は何によって決定されるのか 2 経済の長期的な動向をどう把握するか ハロッド・ドーマー理論―資本主義経済の不安定性/新古典派の経済成長理論/ 1人あたり消費を最大にするために―資本蓄積の黄金律/技術進歩/ 経済成長の要因を分析するために―新古典派成長理論と要因分解 3 経済成長の基本的要因をモデルのなかで説明するために 第10章 開発途上国の経済と社会について考えよう 1 開発経済学は何を問題にしているのか―地域研究と開発経済学 2 ルイスの「二重経済モデル」 3 効率賃金仮説と開発途上国 4 共産主義国の二重経済、二重労働市場 第11章 労働組合と労働市場について考えよう 1 労働組合はどんな役割を果たしているのだろう―労働経済学を学ぶ 2 労働組合の理論モデル 労働組合による独占モデル/労働組合の経営権モデル 3 効率的交渉モデル マクロ経済学をいっそう深く学ぶために 練習問題の答と解法 おわりに 索引 |