• TOP 
  • > 書籍ジャンル検索
  • > 民法
  • > 期待権と条件理論

書籍紹介

書籍の購入は
こちら

書籍名 期待権と条件理論
著者 大島和夫
判型 A5判
頁数 280頁
発行年月 2005年9月
定価 6,930円(税込)
ISBN ISBN4-589-02860-3
ジャンル 民法
本の説明 法律行為の成立要件と効力発生要件が分離している場合の効力に関する理論である条件理論。その歴史的研究をふまえ、ドイツにおける考え方を検討することで、期待権の権利としての理論的把握を深めた労作。
目次 はじめに
第1部 総 論
 第1章 期待権論序説
  第1節 社会認識と法
  第2節 経済分析における期待
   1 ケインズの期待理論
  第3節 法秩序における期待 11
   1 条件と期限
   2 非典型担保について
   3 所有権留保
   4 判例に現れたその他の期待権
  第4節 まとめ
 第2章 条件理論の歴史的考察
  第1節 日本の条件理論
   1 立法者の立てた原則
   2 条件付権利
   3 小 括
  第2節 ローマ法における条件理論
   1 ローマ法における条件付法律行為
   2 条件の効力について
  第3節 1800年頃までの理論と立法
   1  バルトルスの実体的遡及効理論
   2 ドイツにおけるローマ法継受後の理論
   3 18世紀頃の立法
  第4節 19世紀における理論
   1 担保法の変化
   2 19世紀後半のパンデクテン法学
  第5節 ドイツ民法典の成立における条件理論
   1 ドイツ民法典までの動き
   2 ドイツ民法第1草案
   3 ドイツ民法第2草案
 第3章 日本とドイツの条件理論の比較
  第1節 はじめに
  第2節 日本民法典とBGBにおける条件法の比較
  第3節 日本の学説
   1 合意による遡及効
   2 中間処分の効力
   3 期待権
  第4節 ドイツの条件理論
   1 普通法における理論
   2 ヴィントシャイト
   3 フィッティンク
   4 イェーリンク
   5 エンネクツェルス
   6 期待権の浮上
   7 フォン・トゥール
   8 ブロマイヤー
   9 ライザー
   10 元在の学説
  第5節 まとめ
 第4章 ブロマイヤーの条件理論
  第1節 期限付義務負担行為
  第2節 条件付義務負担行為
   1 想 定
   2 本来の条件付義務負担行為
  第3節 期限付処分行為
  第4節 期限付権利移転
  第5節 後順位相続人の指定
  第6節 条件付処分行為
 第5章 所有権留保と条件付所有権移転
  第1節 所有権留保の法律構成について
  第2節 動産質と条件付譲渡
  第3節 動産抵当
  第4節 所有権留保売買
  第5節 アメリカ合衆国における所有権留保
  第6節 まとめ
 第6章 期待権とペンデンツ理論の比較
  第1節 日本における条件理論
  第2節 ドイツにおける条件理論
  第3節 ペンデンツ理論と期待権
   1 個別問題における比較
   2 6つの基準による比較
  第4節 まとめ

第2部 各 論
 第7章 所有権留保売買と第三取得者の権利
  第1節 第三取得者の留保目的物の善意取得
  第2節 留保売主の引渡請求と権利濫用
  第3節 転売授権と第三者の権利
  第4節 商人間の転売授権の法的性質
  第5節 まとめ
 第8章 保険契約の法的性質について
  第1節 物上代位と保険契約
  第2節 労災保険と損害賠償
  第3節 損害賠償と保険給付
  第4節 保険契約の法的性質
  第5節 まとめ
 第9章 宅地建物取引業者の報酬請求権
  第1節 不動産取引仲介契約の法的性質
  第2節 仲介委託契約の解除に民法651条が適用されるとする判例
  第3節 仲介委託契約の中途解約が直接取引のための業者の排除にあたらないとされた判例
  第4節 最高裁第1小判1964年1月23日以前に仲介業者の報酬請求権を認めた判例
   1 実定法上の根拠を示さずに最高報酬請求の慣習を認めた判例
   2 民法130条に触れずに、相当な報酬を認めた判例
  第5節 民法130条を適用した判例
   1 報酬の約定がある場合
   2 告示の最高額の報酬を支払う慣習の存在を否定した判例
   3 信義則について
  第6節 民法130条以外の根拠により報酬請求を認めた判例
   1 商法512条を適用するもの
   2 民法648条3項を適用した判例
   3 期待権侵害として民法709条を適用した判例
  第7節 報酬額の決定について
  第8節 まとめ
 

本を探す

書籍キーワード検索

詳細検索

書籍ジャンル検索