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書籍名 福祉政策の国際動向と日本の選択
副題 ポスト「三つの世界」論
シリーズ 社会保障・福祉理論選書
著者 埋橋孝文
判型 A5判
頁数 224頁
発行年月 2011年6月
定価 3,520円(税込)
ISBN ISBN978-4-589-03355-0
ジャンル 社会政策
本の説明 エスピン-アンデルセン後の動向を検討し、新しい政策論を提示する。南欧、アジアの政策の考察や「雇用と福祉の関係の再編」に注目し、日本の位置確認と政策論議の場を提供。

目次 まえがき

序 章 福祉政策における国際比較研究
 4つの異なるアプローチ/比較福祉国家論の展
 開/エスピン‐アンデルセン『三つの世界』そ
 の後(1)/エスピン‐アンデルセン『三つの世
 界』その後(2)/研究面での「労働と福祉の連
 携」/福祉レジームの東アジアモデル?/曲が
 り角にある比較福祉国家論


■第T部■比較福祉「国家」論から「政策」論へ

第1章 日本モデルの変容
    ―社会保障制度の再設計に向けて
 2つの議論の架橋/拡大する所得格差(1990年
 代〜)/「ワークフェア体制」の揺らぎ/普遍主
 義と選別主義をめぐって

第2章 福祉国家の南欧モデルと日本
 「リベラルタイプの要素を多分にもつ保守主義
 タイプ」/南欧―地中海モデルの基本的特徴/
 日本型福祉国家と共通する点/異同が示唆する
 もの

第3章 東アジアにおける社会政策の可能性
 東アジア社会政策の新時代/東アジアと日本―
 相互に学べる共通基盤の生成/後発性利益の
 「享受」から「喪失」へ/中国の高度成長と所得分
 配の動向―中国国内での「社会政策」への注目/
 東アジア社会政策統計データベースの整備

第4章 日本における高齢化「対策」を振り返って
    ―東アジア社会保障への教訓
 日本の試行錯誤的経験から/日本の経験の一般
 性と特殊性/高齢化の進展と年金制度/介護保
 険法の制定をめぐって/介護労働者の不足問題
 をめぐって/日本の経験からの教訓


■第U部■ワークフェアから
     メイキング・ワーク・ペイへ

第5章 公的扶助制度をめぐる国際動向が
    示唆するもの
 「最後の拠り所」としての公的扶助/福祉国家レ
 ジームと公的扶助制度/2つの要請の狭間にあ
 って/わが国への政策的示唆

第6章 ワークフェアの国際的席巻
 「能動的社会政策」の提唱/ワークフェアという
 言葉/いくつかの反応/ワークフェアのタイプ
 /ワークフェアのアポリア(本来的な困難)/メ
 イキング・ワーク・ペイ政策/労働規制とディー
 セントワーク論/わが国の制度・政策論に示唆
 する点
 【追補:書評リプライ】

第7章 3層のセーフティネットから
    4層のセーフティネットへ
 日本のセーフティネットの綻び/国際比較から
 みた日本のセーフティネットの「形」/日本のセ
 ーフティネットの際立つ特徴と改善すべき点

第8章 給付つき税額控除制度の可能性と課題
 所得控除制度vs税額控除制度/給付つき税額控
 除制度の概要/なぜ給付つき税額控除制度が注
 目されるようになったのか/給付つき税額控除
 制度の2つの具体的提言/給付つき税額控除制
 度の問題点/求められる税制としての対応

結 章 「三つの世界」後の20年
 グローバリゼーションの進展/国際動向からみ
 た政策上の課題


資 料 福祉政策の国際動向(文献レビュー)


参考文献/あとがき/初出一覧/索引
 

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