| 書籍名 | 刑事政策と治安政策 |
|---|---|
| 著者 |
前野育三著 |
| 判型 | Ａ５判 |
| 頁数 | 298頁 |
| 発行年月 | 1979年6月 |
| 定価 | 3,190円（税込） |
| ISBN | ISBN4-589-00868-8 |
| 本の説明 |
刑法・少年法・監獄法改正などが日程に上りつつある今日、刑事政策の分野でも国家の活動領域が拡大される中で、国民の人権確保と社会防衛はいかにあるべきか。刑事政策と教育・福祉政策の統合を志向して今日的課題に肉迫する。 この書籍は品切につき入手できません |
| 目次 |
まえがき 第一章 刑事政策と治安政策、刑事政策と教育・福祉政策 一 刑事政策とは何か 二 犯罪と刑罰 三 国家独占資本主義と教育刑論 四 少年法と「保護主義」 五 刑罰の将来像と保護処分 六 行刑における社会復帰思想 七 結 論 第二章 戦後刑事政策の展開 １ 戦後各時期の刑事政策 一 占領期 二 講和後一九六〇年まで 三 一九六〇年代 四 一九七〇年代 ２ 戦後刑事学・刑事政策の特徴 一 戦後刑事政策の飛躍的発展とその原因 二 戦後刑事政策の特徴 三 今後の展望 第三章 意思の自由と刑事責任 はじめに 一 問題の所在 二 決定論と意思自由論 三 意思の自由と刑事責任 四 「他の行為の可能性」と責任 五 保安処分や保護処分と責任 第四章 行刑の諸問題 〔Ⅰ〕 被拘禁者処遇最低基準規則と刑事施設の実態 はじめに １ 最低基準規則の概観 一 沿 革 二 構 成 ２ 近年におけるわが国の処遇水準の前進と充足状況の変化 一 一九六六(昭和四一)年の施行規則改正以前の状況 二 一九六六(昭和四一)年の施行規則改正の影響 ３ 最低基準規則とわが刑事施設の実態 一 序 説 二 刑事施設における具体的処遇条件 三 矯正の基本理念と行刑施設の実態 四 未決拘禁者の人権と拘禁施設の実態 五 あとがき ４ 今後の問題 一 残された問題点 二 法の改正に望む点 三 政府の施策に望む点 四 施設職員に望む点 五 社会の理解に望む点 六 拘禁生活の特殊性に対する配慮 〔Ⅱ〕監獄法改正の必然性と改正への期待 一 監獄法改正の時代的背景 二 現行監獄法の性格 三 新憲法制定前後の事情 四 監獄法改正を期待 五 監獄法改正の方向 〔Ⅲ〕受刑者の外部交通 一 監獄法改正と外部交通 二 外部交通の基本的必要性 三 外部交通規定の諸原則 四 現行監獄法と外部交通 五 「監獄法改正の構想」と外部交通 第五章 刑法改正批判 〔Ⅰ〕国家の利益と市民の利益－誰のための刑法か－ 一 刑法の存在理由 二 国家法益・社会法益というものの考え方 三 改正案と国家主義 四 刑罰、保安処分にみられる国家主義的性格 五 刑法を運用する機関の国家主義 六 改正の意図を見るには現行法の運用を注目しよう 〔Ⅱ〕刑法と国民生活 １ 国民生活は犯罪から守られているか 一 国民生活の安全と刑法「改正」 二 伝統的刑事犯と国民生活の安全 三 民主的運動と刑法 四 民主勢力への攻撃と刑法 ２ 国民の生活は刑罰権や警察力の不当な行使から守られているか 一 刑法による生活侵害 二 政治警察による権利侵害 三 日常生活の安全とたたかう権利 〔Ⅲ〕刑罰と保安処分 １ 刑罰はどう変わるか 一 法定刑の引上げ 二 懲役・禁錮の短期を三月に引上げ 三 拘留刑の乱用 四 危険な不定期刑の採用 ２ 保安処分とはどのようなものか 一 保安処分の意義と背景 二 「改正」草案の保安処分 三 保安処分の危険性 四 保安処分にたいする誤った態度 第六章 少年非行の予防と対策 一 はじめに 二 非行の予測 三 ケース・ワーク的予防活動 四 地域組織化による予防活動 五 あとがき 第七章 犯罪統計上の暗数について はしがき 一 犯罪統計上の暗数の存在について 二 暗数の偏り 三 法律の変化に伴う犯罪の表顕的変動 四 結 論 第八章 東ドイツの犯罪と刑事学 〔Ⅰ〕東ドイツの犯罪現象とその研究 はじめに 一 東ドイツと西ドイツの犯罪の基本的な動き 二 西ドイツおよび旧ドイツの犯罪 三 東ドイツの犯罪 〔Ⅱ〕東ドイツにおける社会主義刑事学の成立と特徴 はじめに 一 社会主義刑事学の成立 二 社会主義刑事学の対象と課題 三 ブルジョア刑事学批判 むすび 第九章 治安政策と刑事立法 一 治安政策を考えるにあたって 二 各時期の治安政策の特徴 三 治安機構の分析 四 社会的暴力の利用 五 新しいファシズムと治安政策 |
