書籍紹介

書籍の購入は
こちら

書籍名 菜の花の海辺から〔下巻〕
副題 −四日市公害の規制と補償−
著者 平野孝
判型 四六判
頁数 338頁
発行年月 1997年12月
定価 2,530円(税込)
ISBN ISBN4-589-02035-1
ジャンル 環境問題
本の説明 裁かれた側の四日市公害史。当事者の貴重な証言と膨大な資料の裏づけをもとに、四日市公害の全貌の解明に初めて取り組んだ歴史の証言書。「環境大国」日本の戦後の歩みを検証する。
目次 第一章 患者たちの神様―公害裁判と公害の規制―
      患者たちの神様/公害に気づいたとき/ぜんそく患者が増えている/
      かけ込み寺の無料検診/疫学調査のスタート/古川善郎さんのこと/
      研究費名目でもいいから患者の入院を/国にさきがけた認定制度/
      公害裁判の証人を引き受ける/患者さんに提訴を説得/第一回訴状/
      公害センターの所長/県と心中してくれ/企業は田中知事を訴える/
      泣くこと地頭には勝てんな―判決前の降伏宣言/患者さん達のダンクバー/
      二重の役回り/環境アセスメントのはじまり/環境部長をやってくれ/
      八万バーレルの増設/企業が控訴できなかった事情/四日市港の浚渫/
      国会からの電話/認定制度の廃止/公害対策―四日市と中国の違い/
      環境保全功労賞
第二章 日本初の監視技術―公害の監視―
      田村泰次郎の郷里/初代大気汚染係長/黒川調査団の派遣要請/
      煤煙規制法の地域指定/空気清浄病室の設置/日本初の監視テレメーター/
      公害裁判―双方からの証人要請/ドイツ視察―総量規制の着想/
      三分の一に減らした/後世に託すもの
第三章 やんちゃの源さんの奔走―行政の責任と補償―
      メッセージ/宿命の邂合/おさんどんもした公害課長/田尻宗昭/
      緊急措置五項目提案/環境庁からお呼び/狙われた逆転劇/交渉再開/
      患者籠城/財団設立認可
第四章 公害反対運動との対話―田中覚と澤井余志郎―
      四日市公害の生き証人/塩浜自治会の陳情/我慢せいが国の姿勢/
      コンビナートは百万ドルの夜景か/臭い魚を食べてくれ/
      工場と住民の窓口/読んで終わった第一回公判/行政も裁かれた/
      吉田先生には迷惑をかけました/味噌の匂いとコンビナートの臭い/
      敷かれた公害規制のレール/後世史家の批判を待ちたい
終 章 そしてなにが残ったか―原告患者の語る四日市の戦後史―
      原告患者の証言/原野の製油所がきた/相手は天下の三菱や/
      日本には法律が在るのやで/元の姿にしてほしかったな/
      伊勢湾は大きなドブや/命の値段が違うというのは/公害は雨漏りか/
      魚が裁判起こしたら/若い人が勉強して/自慢できるのは
使用、参考文献・史料・写真一覧
あとがき
 

本を探す

書籍キーワード検索

詳細検索

書籍ジャンル検索