書籍紹介

 

書籍名 社会主義と自由権
副題 ソ連における自由権法制の研究
著者 藤田勇
判型 A5判
頁数 444頁
発行年月 1984年2月
定価 7,150円(税込)
ISBN ISBN4-589-01123-9
本の説明 世界のイデオロギー的対立の焦点である「社会主義と自由」問題を客観的事実に基づき解明する。自由権思想の歴史、今日の市民の権利・自由の法的保障の全体構造を究明した共同研究の成果。巻末に革命前から現代までの法令年表を付す。

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目次 はしがき
総論
 T ソ連における自由権思想の史的展開/藤田勇
  はじめに
  一 ロシア革命と自由権思想
  二 社会主義体制と自由権思想
  むすびにかえて
 U ソ連憲法と個人の自由、行政/稲子恒夫
  一 現行ソ連憲法における個人の権利、自由
  二 政治システムと市民の政治的権利および自由
  三 自由と行政
  むすび
 V 社会主義諸国における自由権法制の型/大川睦夫
  一 はじめに
  二 社会主義的自由権論
  三 社会主義的自由権法制の特徴的諸問題
  むすび
各論
 T 表現の自由―その1 出版・芸術表現の自由/竹森正孝
  はじめに
  一 一〇月革命と「表現の自由」
  ニ ソビエト「表現の自由」法制の成立と展開
  三 現行の「表現の自由」法制と自由の規制メカニズム
  まとめにかえて
 U 表現の自由―その2 集団的行動の自由/杉浦一孝
  一 本稿の課題
  二 一八年憲法における集団的行動の自由とその法的規制の確立
  三 法的規制のメカニズムにおける諸変化
  四 三六年憲法の成立と法的規制の方法的枠組の転換
  むすび
 V 学問・科学創造の自由/竹森正孝
  一 はじめに―問題の所在―
  二 ソビエト憲法史と学問・科学創造の自由―その歴史的問題状況―
  三 科学創造の自由と科学・教育の管理法制―「学問の自由」の規制メカニズム―
  まとめにかえて
 W 政治結社の自由/早川弘道
  一 はじめに―問題の所在―
  二 旧ロシアにおける結社の自由
  三 十月革命・戦時共産主義期の政党活動の自由
  四 ネップ期における一党制の形成と法制度
  五 一九三二年結社法制の成立と三六年憲法
  六 現代ソビエトにおける「結社の自由」問題の構造
 X 団結権―「一枚岩的労働組合」主義のもとでの問題の構造―/小森田秋夫
  一 問題の所在
  二 「一枚岩的労働組合」主義の成立
  三 「一枚岩的労働組合」のもとでの団結権
  四 「一枚岩的労働組合」のもとでの利益擁護
 Y 信教の自由/直川誠蔵
  はじめに
  一 社会主義革命と宗教
  ニ ソ連における教会と国家
  三 ソ連法における宗教・教会規定
  むすびにかえて
 Z 人身の自由―その1 人身の自由、住居の不可侵、通信の秘密、
             プライバシーの権利―総論的問題―/中山研一
  一 序論
  二 憲法規定とその歴史的変遷
  三 人格不可侵の保障体系
  四 人格不可侵性への制約
  五 むすび―のこされた問題―
 [ 人身の自由―その2 刑事実体法を中心にして/上野達彦
  はじめに
  一 罪刑法定主義の課題
  二 刑罰規定
  むすび
 \ 人身の自由―その3 刑事手続と人身の自由/上田寛
  はしがき
  一 公判前手続
  二 被疑者・被告人の地位
  三 検事監督
  むすびにかえて
 ] 営業の自由と職業選択の権利/大江泰一郎
  はじめに
  一 「営業の自由」とその消滅
  二 職業選択の権利
  むすびにかえて
 ]T 「居住・移転の自由」と国内パスポート制度/新美治一
  はじめに
  一 一九三二年以前の「居住・移転の自由」に対する規制制度
  二 一九三二年「ソビエト・パスポート規程」と市民の「居住・移転の自由」
  三 一九七四年現行「ソ連邦におけるパスポート制度についての規程」と
                        市民の「居住・移転の自由」
 ]U ソ連における国籍離脱の自由/早川弘道
  一 ソビエト国籍法と国際法理論の動向
  ニ ソビエト国籍法史における「離脱の自由」制度
  三 「離脱の自由」をめぐるソビエト法思想の現況
 法令年表
 

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