書籍名 | 東欧革命の肖像 |
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副題 | 現代ハンガリーの憲法と政治 |
著者 |
早川弘道著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 290頁 |
発行年月 | 1993年5月 |
定価 | 3,520円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01731-8 |
ジャンル | 憲法 |
本の説明 | 世界史の転型期にあって、東欧革命への道を照射する。現代史の謎、1956年ハンガリー事件を再検証し、現代哲学の巨星・ルカーチの政治思想を復位する。一篇 東欧社会主義体制の変革と政治思想/二篇 ハンガリー1989年革命への憲法史/三篇 民族と国家 |
目次 |
序文 第一篇 東欧社会主義体制の変革と政治思想 第一章 東欧革命における社会主義と民主主義 −ルカーチ政治思想の境位によせて− 一 課題と視角 二 戦間期権威主義体制とブルム・テーゼ 三 戦後スターリン主義体制とルカーチ 四 ルカーチにおける社会主義と民主主義 五 小括−フランス革命とヘーゲルあるいは東欧革命とルカーチ 第二章 社会主義的民主化戦略の思想 −ルカーチ民主主義論の復権− 一 《社会主義的民主主義》の再審 二 ルカーチと民主主義論争 三 現代ハンガリーにおける改革とルカーチ思想の行方 四 ルカーチ《社会主義的民主化》論の「復権」 五 小結−未完の《ルカーチ論争》 第三章 社会改革と社会的支配の思想 −A・ヘゲデューシュによる改革への遠望− 一 序 −ヘゲデューシュとは誰か? 二 東中欧社会主義体制の転形 −ヘゲデューシュ理論の歴史的位置 三 《社会的支配》 −ヘゲデューシュの基本戦略 四 小括 −東ヨーロッパ社会における変革主体の形成 第四章 政治改革と自己決定の思想 −M・ビハリのラディカル・オールタナティヴ− 一 〈十月宣言〉の波動 ニ ハンガリー戦後政治史の特質 三 ビハリによる新たな政治社会の構想 四 小結 −政治改革の焦点としての人民の自己決定 第二篇 ハンガリー一九八九年革命への憲法史 第一章 一九五六年十月革命と憲法問題 −戦後ハンガリー憲法史の再審− 一 はじめに −何故《十月事件》か ニ ハンガリー戦後史における《一九五六年》の位置 三 一九四九年憲法体制の動揺 四 《十月事件》における憲法問題 五 小括−一九四九年憲法体制の存続と政治レジームの転換 第二章 憲法評議会法と政治改革の道程 −社会主義憲法裁判体制への序章− 一 社会主義的立憲主義の塑型 二 一九八三年ハンガリー憲法改正と政治改革の現局面 三 一九八四年ハンガリー憲法評議会法 四 小括−社会主義憲法裁判の現況、あるいは社会主義的立憲主義の行方 第三章 社会主義政治システムの変容と統一戦線 −体制改革の政治構造− 一 序−課題と視角 二 戦後ハンガリーの政治過程と統一戦線 三 一九四九年憲法体制と統一戦線問題 四 現代ハンガリーの政治改革と統一戦線 五 改革過程の推移とペレストロイカヘの問題連関 第四章 ハンガリー市民革命と法 −一九八九年憲法改正と法改革の動向− 第一節 平和的・民主的過渡期の憲法 −ハンガリーの憲法改正(一九八九年)- 一 東中欧情勢の急転とハンガリー憲法改正 二 ハンガリー憲法改正の史的背景 三 憲法改正過程の経緯と特質 四 改正憲法の基本的性格と若干の論点によせて 五 結びにかえて 第二節 一九八九年革命と法鵡 はじめに −課題と視角 一 助走 −「ガーダーリズム」のレジーム構成 二 迷路 −改革のバーゲンとオールタナティヴの萌芽 三 急転 −平和的・民主的過渡期の道程 四 跳躍 −市民的共和制への展望 第三節 東欧情勢の急転と展望 −一九八九年の諸事態によせて− 一 東欧問題の諸軸 二 一九四八年の急転 三 永続的危機 四 一九八九年の急転 五 新しい社会形成への展望 第三篇 東欧社会主義における民族と国家 第一章 東欧革命における民族自決権の肖像 −世界構造と民族問題− 一 課題と視座 ニ マルクスとバクーニン 三 東欧の民族運動とマルクス主義 四 東欧人民民主主義革命と民族自決権 五 一九五六年 −傾いた道標とその再建 第二章 社会主義憲法と民族問題 −民族主権と民族国家− 一 はじめに 二 問題群の現実的態様 −一九六八年のチェコスロヴァキア事件を中心に 三 社会主義憲法原理における民族問題 四 むすびにかえて 第三章 社会主義と国民国家 −社会主義法における民族概念− 一 近代社会と国民国家 ニ ソビエト社会主義と国家 三 社会主義体制の危機と民族問題 四 小結 あとがき 索引 |