書籍名 | 全ロシア憲法制定会議論 |
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シリーズ | 名古屋経済大学叢書第5号 |
著者 |
新美治一著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 500頁 |
発行年月 | 2011年3月 |
定価 | 7,150円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03319-2 |
ジャンル | 憲法 |
本の説明 |
ロシア革命期の臨時政府は憲法制定会議の選挙を施行せず、憲法制定会議を招集しなかったのはなぜか。ソヴィエト政権と近代立憲主義をめぐる諸問題を考察・解明する。 |
目次 |
はじめに ◇第一部 臨時政府と未完の二月革命◇ 第1章 ツァーリ体制の崩壊と臨時政府の成立 「1917年2月27日から3月4日まで」の一般的な状 況/ゴス・ドゥーマ臨時委員会/臨時政府の成立 第2章 革命への期待と裏切られ深刻化する社会の 全般的危機 臨時政府の政治姿勢と民衆の革命に託した要求 /革命と戦争/革命と農民/革命と都市の民衆 /革命と食糧/革命とインフレーション 第3章 臨時政府の国家機構 臨時政府の基本的性格/臨時政府の国家機構/ 臨時政府の閣僚 第4章 モスクワ国家協議会 社会活動家協議会/モスクワ国家協議会の開催 /モスクワ国家協議会の内容 第5章 コルニーロフ将軍の軍事叛乱 叛乱の概要/独裁体制待望論/叛乱の挫折 第6章 臨時政府が組織できない時期の執政府 政府危機回避策としての執政府の組織/鉄道従 業員の怒りの爆発/農民騒擾への軍隊の派遣/ タシケント・ソヴィエト、地域の権力を掌握/ 兵士たちの叛乱と新権力志向 第7章 民主主義協議会 民主主義協議会・ロシア共和国臨時評議会・予備 議会/民主主義協議会の前史・国防推進統合協 議会/民主主義協議会の概要/争点―いま、ロ シアにいかなる権力が必要か/民主主義協議会 の自己「評価」とロシア共和国臨時評議会・予備 議会への幻想 第8章 ロシア共和国臨時評議会(予備議会) 予備議会構想の背景/ツェレッテリ・メンシェ ヴィキ中道派及びエスエル指導部のソヴィエト とケーレンスキーとブルジョアジーの三者によ る予備議会についての会議(9月22-23日)/予備 議会の破綻 第一部のまとめ 臨時政府の本質とその政策 ◇第二部 憲法制定会議構想をめぐる諸相◇ ―臨時政府の準備作業を中心にして― 第1章 臨時政府及び立憲民主党(カデット)の憲法 制定会議構想への対応 臨時政府の憲法制定会議構想/立憲民主党と憲 法制定会議 第2章 憲法制定会議に向けての法整備 作業の分類及び作業体制並びに作業の時系列的 な整理/憲法制定会議の創設を宣言する日/選 挙法/暫定執行権力(ロシア共和国臨時大統領) 第3章 憲法制定会議に向けて準備された 「憲法草案」 憲法制定会議に託されたもの/新国家基本法 〔憲法〕草案の審議日程とその骨格/国民主権 を具体的な形で実現する国民代表制機関につい ての審議/憲法改正手続についての審議/審議 に付されることのなかった「事案」 第二部のまとめ なぜ、臨時政府は憲法制定会議を招集しなかっ たのか? なぜ、憲法制定会議を招集できなか ったのか? ◇第三部 憲法制定会議をめぐる闘い◇ 第1章 ソヴィエト ソヴィエトとは?/ソヴィエト政権の成立/労 働者・兵士代議員ソヴィエトと農民代議員ソヴ ィエトの統合 第2章 憲法制定会議選挙をめぐる「闘い」 選挙施行の決定/ボリシェヴィキ政権の憲法制 定会議への取組み/選挙準備の進捗状況 第3章 憲法制定会議選挙 前哨戦/選挙規程・選挙区の区割り/選挙の施 行・選挙の結果 第4章 憲法制定会議に向けての具体的な準備 11月28日・「既定の憲法制定会議招集日」から 1月5日・「開会」まで 第5章 憲法制定会議の開催・会議・解散 開会/議事/憲法制定会議の解散 第三部のまとめ 全体のまとめ 資料1 憲法制定会議選挙結果 資料2 主な事項・時系列的記載 |