書籍名 | 現代韓国の安全保障と治安法制 |
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著者 |
徐勝編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 294頁 |
発行年月 | 2006年4月 |
定価 | 3,630円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02938-3 |
本の説明 |
軍事・治安法制の歴史的過程を概括するとともに、アメリカの軍事戦略の影響下にある現代韓国の安全保障をめぐる現況を日韓比較の視点から分析する。東北アジアにおける平和構築を志向した日韓共同研究の成果。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
はしがき 第T部 現代韓国の軍事・治安法制の歴史と性格 第1章 韓国の軍事主義と人権 1 序論 2 人権の視点から見た軍事体制・軍事主義 3 「法?糞くらえ!」―命令優位⇔法律優位の葛藤 4 「アカにいかなる人権というのか?」―国家安保の手段⇔人権の防波堤 5 軍事体制と適法手続きの問題 6 「殴れば、喜んで殴られよ?」―軍人の人権問題 7 「軍隊に行ってこそ一人前になる?」―軍事主義⇔平和主義 8 「ところで、何故殺したのですか? ―軍事体制下における大量の人権侵害の傷を癒すために 9 結語 第2章 韓国の軍事法と治安法:軍事と治安の錯綜と民事関係の転倒 1 韓国の軍事法と治安法―何を扱わねばならないのか? 2 戦争以外の作戦―軍隊の新しい役割は憲法的に正当化し得るのか? 3 軍事と治安領域の錯綜 4 軍事法と治安法の進む道 第3章 韓国憲政史における国家緊急権 1 序論 2 歴代憲法における国家緊急権とその発動 3 戦争国家の形成と戒厳令 4 戦争国家の維持・強化と戒厳令 5 「非常事態」における立法 6 国家緊急権の統制 7 結論に代えて 第4章 国民国家の神聖性と死者の祀り―国立墓地の造営と維持を中心に 1 序論 2 国立墓地の形成の背景と過程 3 国立墓地のジレンマ 4 結論 第U部 現代韓国の安全保障政策とアメリカ 第5章 韓米防衛条件論―非対称性と水平化 1 序論 2 韓米相互防衛条約の終結背景と目的 3 韓米相互防衛条約の検討 4 同盟条約としての韓米相互防衛条約 5 結論 第6章 米軍再配置論議を通してみた米国の軍事戦略変化と韓米同盟 1 序論 2 米国の脱冷戦戦略の変化 3 米軍の軍事革新と変換 4 駐韓米軍再調整 5 結論 第V部 軍事・治安体制の日韓比較 第7章 駐韓米軍地位協定と対米軍訴訟 1 序論 2 駐韓米軍地位協定関連訴訟進行経過 3 駐韓米軍地位協定の運営改善事項 4 結論にかえて 第8章 日米地位協定の改定に向けて 1 はじめに 2 刑事裁判権 3 民事裁判権 4 環境法規の遵守等、米軍基地内の管理について 5 基地返還の手続 6 沖縄国際大学ヘリ墜落事故における米軍による自己処理の問題 7 地位協定改定に関する情勢 第9章 韓国の改正通信秘密保護法の検討 1 序論 2 改正された通信制限措置、通信事実確認資料提供及び他者間 の対話録音・聞き取りの許容要件と手続―その意義と限界 3 通信秘密保護法上の禁止行為の類型 4 合法盗聴で偶然に発見した証拠の証拠能力 5 結論 第10章 日本の通信傍受法の検討 1 盗聴法制定の経過と背景 2 盗聴法の構造と問題点 3 盗聴法―合憲論と違憲論の展開過程 4 盗聴法の現状と将来 第11章 韓國における検察制度の改革の現状と課題 1 序論 2 検察のよる政治的道具化の克服と法務・検察関係の再確立 3 政治的腐敗に対する統制―特捜部機能の検討 4 公安機能の再調整 5 犯罪統制と人権問題 第12章 日本の検察制度の現状と課題 1 検察制度の枠組み 2 検察制度の現状 第W部 日本の軍事大国化と東アジア 第13章 日本の軍事大国化と改憲論 1 はじめに 2 日本の軍事大国化の動向―主として法制面から 3 最近の改憲論の動向 4 憲法9条の今日的な意義と役割 第14章 「日米同盟」と地域的集団安全保障 1 はじめに―北緯27度線から見えるもの 2 国際連合と「日米同盟」 3 憲法と地域的集団安全保障 4 地域的集団安全保証モデルのOSCE 5 北東アジアの協調的安全保障への道 6 むすびにかえて あとがき |