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書籍名 | 「1968年」時代転換の起点 |
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著者 |
岡本宏編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 482頁 |
発行年月 | 1995年2月 |
定価 | 12,100円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01842-X |
ジャンル | 政治学 |
本の説明 | ベトナムのテト攻勢、プラハの春、文化大革命、若者の世界的反乱……68年は89年の大変動に連なる衝撃の年であった。68年の歴史的意味と時代的画期性を多面的に考察し、68年のエネルギーのその後の行方を考える。 |
目次 |
はしがき 「一九六八年」関係略年表 時代転換における「一九六八年」の画期性/岡本宏 一 「一九六八年」問題への視角 激動の時代と「一九六八年」/同時代における認識/ 「世界システム論」者の認識/冷戦体制と「一九六八年」 ニ 「一九六八年」の衝撃と変動 ベトナム戦争とテト攻勢の波紋/プラハの春とチェコ事件/ 中国文化大革命/日本の「一九六八年」 三 「一九六八年」の時代的画期性 冷戦体制解体への転機/ユートピア(イデオロギー)から現実へ T 思想・民族・社会主義 1 思想史における「一九六八年」―「近代」をめぐって/岩岡中正 はじめに/近代の変容−人間の原理から抑圧の原理へ/ 一九六八年と近代批判/おわりに 2 ネーションからエスニシティへ―民族・ナショナリズム論の転回/山口圭介 はじめに/新エスニシティ論−ネーション・ビルディング論の批判/ 内植民地主義論−拡散モデルの批判/ エスニク運動の暗転−八○年代の動向と二一世紀への展望/おわりに 3 社会主義史における「一九六八年」―共感から幻滅へ/石川捷治 はじめに/コミンテルン型社会主義の形成と発展−「一九六八年」の位置/ 社会主義における改革・再生の試みとその挫折/ 「若者の反乱」と変革への模索/おわりに U 「南」の抵抗と自立的発展への模索 4 ベトナム戦争の転換点としてのテト攻勢/小沼新 はじめに/テト攻勢前史/テト攻勢/テト攻勢の成果と限界/転換の起点 5 南北問題とASEANの結成/木村宏恒 はじめに/地域同盟ASEANとアメリカの役割/ ASEAN各国にとっての六七年の意味 6 パレスチナ・イスラエル現代史における「一九六七年」 ―「歴史的転換点」としての六月(六日)戦争をめぐる議論の一側面/臼杵陽 はじめに/マシュリクにおける一九六七年戦争の歴史的意義/ パレスチナ人にとっての「一九六七年」/イスラエルにとって「一九六七年」/ おわりに V 社会主義世界の変動 7 中国社会主義の光と陰―「一九六八年」/喜田昭治郎 はじめに/文革の経過/中国をめぐる国際環境/おわりに 8 「プラハの春」のなかの民衆意識/星乃治彦 はじめに/「プラハの春」の到来/「プラハの春」と民衆/改革の圧殺/おわりに 9 ブレジネフ・ドクトリンと一九六八年以後のソ連・東欧関係/高山英男 はじめに/地域的覇権国としてのソ連/ 一九六八年以前のソ連・東欧関係−地域的覇権の制度化と相互調整/ 一九六八年以後のソ連・東欧関係の変化−地域的覇権の衰退と巻き返し/ おわりに 10 ブレジネフ体制下の知識人と市民/松井康浩 はじめに/異論派知識人/労働者と市民−独立労働組合と世論/ 若者の社会的逸脱行動/おわりに W 「反逆」「抵抗」の噴出と体制再編の転機 11 ベトナムでの挫折―ジョンソン不出馬声明/滝沢荘一 はじめに/始まり/トンキン湾事件/北爆・戦争拡大/動揺/挫折/おわりに 12 アメリカの夢―黒人公民権運動と一九六八年/石田正治 ブラック・アメリカンとは?/アメリカ政府と公民権運動/ ベトナム戦争と公民権運動/キングの死−公民権運動とアメリカの夢 13 フランス一九六八年五月―政治的ユートピアの終焉/畑山敏夫 はじめに/学生反乱と「五月危機」/政治プロジェの不在/ 労働者の六八年五月/五月事件の「正常化」と「政治」の復活/おわりに 14 イタリア「熱い秋」覚え書/鈴木桂樹 はじめに/展開/背景と特徴/「熱い秋」の意味/ むすびにかえて−ポスト「熱い秋」の展開 X 「一九六八年」と日本 15 日本の経済外交の新段階―東南アジアヘの経済援助を中心にして/黒木彬文 はじめに/アメリカのアジア政策再編と日本/日本経済の高度成長/ 日本の東南アジア外交の展開/世界のなかの一極へ 16 中国文化大革命と日本の知識人/佐藤瑞枝 はじめに/文革の衝撃/近代合理主義批判/おわりに 17 社会運動・市民・地域社会 ―「エンタープライズ闘争」前後の佐世保を中心に/平井一臣 はじめに/エンタープライズ入港まで/エンタープライズ入港/ ソードフィッシュ号事件/反対運動の沈静化/むすび 索引 |