書籍名 | 法律行為・約款論の現代的展開 |
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副題 | フランス法と日本法の比較研究 |
著者 |
安井宏著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 328頁 |
発行年月 | 1995年2月 |
定価 | 7,150円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01851-9 |
ジャンル | 民法 |
本の説明 | 現代契約法の理論的焦点たる法律行為・約款論について、その拘束力を基底する市民的合意の存否をめぐる議論を、判例上の擬制と学説上の追認をもとに丹念に解明。 |
目次 |
第1章 普通約款の拘束力に関する一考察 第1節 本章の問題意識 第2節 判例における約款の拘束力 第3節 法規説と普通契約説の対立 第4節 新契約説の展開 第5節 結論 第2章 最近のいわゆる「意思主義復権論」について 第1節 本章の課題 第2節 わが国における意思主義あるいは私的自治強調説の展開 第3節 最近の意思主義あるいは私的自治強調説 第4節 まとめ 第3章 リーグの法律行為論 第1節 本章の課題 第2節 19世紀のドイツの法律行為論について 第3節 法律行為の生成と意思 1 意思は存在しなければならない 2 意思は表示されなければならない 3 意思は健全でなければならない 4 意思は原因を有しなければならない 第4節 法律行為の射程と意思 1 法律行為の解釈 2 意思の法的効力 第5節 結論 第4章 エレーヌ・ブリッグス「不当契約条項」(紹介) 第1節 はじめに 第2節 内容の要約 第3節 おわりに 第5章 ベロニック・ラヌゥイ「意思自治−ある概念の誕生と発展」(紹介) 第1節 はじめに 第2節 内容の要約 第3節 おわりに 第6章 ムズアギの免責約款論 第1節 本章の課題 第2節 ムズアギの基本的認識 第3節 免責約款と類似の諸約款 1 いわゆる免責約款の概念 2 類似の諸約款の概念 第4節 古典的公序の影響による免責約款の規制 1 序 2 契約責任免責約款の制限された有効性 3 公序の道徳的側面の影響の下での免責約款の禁止 第5節 公序の経済的・社会的側面の影響の下での免責約款の禁止 1 序 2 物の保護を目的とする免責約款の禁止 3 人間の保護を目的とする免責約款の禁止 第6節 まとめ 第7章 ピエール・ゴデの「意思と黙示の表示」について 第1節 本章の課題 第2節 ゴデの基本的認識 1 法律行為における意思 2 法律行為における表示 3 明示・黙示の表示と沈黙 4 黙示の表示と沈黙の研究における課題 第3節 直接的な黙示の表示 1 履行による合意の表示 2 履行による申し込みの承認 3 小結 第4節 間接的表示 1 積極的意思の間接的表示 2 放棄の意思の間接的表示 第5節 沈黙 1 実定法の解釈 2沈黙−承諾の基礎 第6節 おわりに |