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書籍名 家族手当の研究
副題 児童手当から家族政策を展望する
著者 大塩まゆみ
判型 A5判
頁数 430頁
発行年月 1996年3月
定価 8,800円(税込)
ISBN ISBN4-589-01930-2
ジャンル 家族・生活問題
本の説明 家族手当とは何か。この制度がどのような背景で、何のために創設され、今後はどのようになることが望まれるかを論究。実施状況や形成史を諸外国とも比較しながら、その本質に迫り、今後の児童・家族福祉施策の課題と展望を示す。
目次 序章 家族手当研究の目的
 1節 女性の貧困化からの着目
  1 アメリカにおける貧困の女性化とその研究
  2 日本における女性の貧困化の実態
  3 女性の貧困化の原因
  4 女性の貧困化原因の分析
  5 女性の自立と育児のジレンマ
 2節 家族ケアと社会保障
  1 家族ケアに対する社会保障の問題点
  2 家族の社会的扶養の必要性
  3 家族政策の基本と児童福祉
  4 女性の自立と家族手当
 3節 家族手当研究の必要性
  1 家族手当に対する認識
  2 日本の児童手当が未発達である理由
  3 日本の児童手当の問題点
  4 本研究の目的と方法
1章 家族手当とは何か
 1節 家族手当の概念
  1 家族手当の概念整理上の疑問
  2 家族手当の概念設定
  3 家族手当の目的と機能についての考え方
 2節 家族手当の枠組み
  1 ILOの家族給付に関する基準
  2 家族手当の位置づけ
 3節 世界の家族手当の実施状況
  1 世界各国の狭義の家族手当についての概況
  2 世界各国の狭義の家族手当の内容
  3 世界の家族手当の実施状況から見た日本の児童手当の特性
 4節 代表国の家族手当の考察
  1 代表国の家族手当の変遷
  2 家族政策先進国の家族手当の共通する傾向と独自性
  3 日本の家族手当と家族政策先進国との相違点
  4 まとめ
2章 家族手当の形成過程
 1節 イギリスの家族手当形成過程
  1 家族手当前史
  2 家族手当の制度化過程
  3 イギリスの家族手当形成過程の考察
 2節 フランスの家族手当の形成過程
  1 家族手当前史
  2 家族手当の制度化過程
  3 フランスの家族手当形成過程の考察
3章 日本の児童手当の形成過程と賃金の家族手当の実態
 1節 日本の児童手当制度の形成過程
  1 第1期 家族手当前史
  2 第2期 第2次世界大戦終結後
  3 第3期 児童手当創設期
  4 第4期 児童手当発足後1985年改正まで
  5 第5期 児童手当の改革
  6 児童手当の考え方についての考察
 2節 賃金の家族手当の実態
  1 賃金の家族手当に関する統計資料の検討
  2 家族手当実施状況の検討
 3節 賃金の家族手当と社会保障の児童手当の相違点と接点
  1 賃金の家族手当の特色
  2 企業福祉と社会保障との相違点
  3 企業福祉と社会保障の接点について
終章 家族手当の意義と課題
 1節 家族手当の必要性
  1 家族扶養の社会化
  2 ケア機能重視の家族手当の概念
 2節 児童福祉と家族手当
  1 児童福祉から児童家庭福祉へ
  2 児童家庭福祉行政としての家族手当
  3 家族機能と社会保障・社会福祉
  4 社会的ケアと社会保障
 3節 家族手当の今後の課題
  1 女性問題の視点から見た今後の課題
  2 残された課題について
  おわりに
あとがき
 

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