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書籍名 | 人文学としての芸術研究 |
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著者 |
清瀬みさを著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 150頁 |
発行年月 | 2001年5月 |
定価 | 1,980円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02504-3 |
ジャンル | 思想・芸術 |
本の説明 | イタリア・ルネサンスを軸に、西洋世界における「美術」や「美術家」という概念の成立や変遷過程を、美術作品や文学、社会制度などとの関係で立体的に検証。150点の図版を駆使し、作品の見方・捉え方を説いた西洋美術史の入門書。 |
目次 |
はしがき 序章 芸術作品を研究すること はじめに―芸術作品に知識は通用するのか 一 形をめぐる若干の問題提起 異なる形/似ている形/おなじみの形/上手な形 二 芸術作品をトータルに理解するために われわれの「眼の習慣」/現代における「芸術家(アーテ ィスト)」像/中世における「つくり手」の意識/ルネサ ンスのつくり手/美術作品という存在/美術作品の重層的 性格(パルテノン神殿の事例) 三 芸術理解の可能性 ―芸術作品への客観的なアプローチについて 形と内容の理解/芸術作品の価値 第一章 芸術の研究史―美術史が成立するまで はじめに―芸術の研究について 芸術の研究/美術史と美術史学 一 美術についての記述の始まり―古代 美術の誕生と歴史記述の始まり/古典古代における芸術の 意味/古典古代の美術/古代ギリシア・ローマにおける美 術の記述/パウサニアスの名所旧跡案内/プリニウスの博 物誌/ヴィトゥルヴィウスの建築論 二 匿名の時代―中世 キリスト教中世/中世の美術/中世における美術の記述/ テオフィルスの技法書 三 イタリア十四世紀―ジョットと個人の発見 イタリア十四世紀/ルネサンス前夜/十四世紀イタリアの 美術/十四世紀イタリアにおける美術の記述/チェンニー 二の技法書 四 ルネサンス―ギベルティと美術家列伝の成立 ルネサンス/ルネサンスの美術/ルネサンスにおける美術 の記述/ギベルティ 五 マニエリスムからバロックヘ ―ヴァザーリと美術家列伝の集大成 マニエリスムからバロックヘ/宗教改革と反宗教改革の時 代/マニエリスムとバロックの美術/北方の美術/マニエ リスムからバロックにかけての美術の記述/美術家列伝の 集大成/ヴァザーリによる美術家列伝の集大成/その他の 美術家列伝 六 学問としての美術史 学問としての美術史/十九世紀から二十世紀前半の美術史 /二十世紀の美術史/美術史の課題 第二章 美術という概念の誕生 ―諸学芸比較論争(パラゴーネ)をめぐって 一 芸術・技術・科学 美術の変貌 二 諸学芸比較論争(パラゴーネ) ―イタリア・ルネサンスにおける美術家と美術の概念の変遷 イタリア・ルネサンスにおける諸学芸比較論争の発生/初 期ルネサンス/技術から科学へ/盛期ルネサンスとレオナ ルド/科学から芸術へ 三 絵画、彫刻、建築の和解と調停 ―比較論争の終結 神のごときミケランジェロ 十六世紀「普遍的人問」と諸学芸の和解/「神のごときミ ケランジェロ」/ミケランジェロの肩書の変遷 四 素描を父とする姉妹学芸 ―絵画、彫刻、建築を統合する理念の成立 絵画と彫刻の和解/素描(ディゼーニョ)/素描による絵 画、彫刻、建築の統合 第三章 形の背後にあるもの(作品研究の実践) ―アルブレヒト・デューラー作 《メレンコリア1》をめぐる図像解釈の試み はじめに―デューラーという美術家について 一 作品の観察―画面の中に何が描かれているか ニ モチーフの分析とその着想源の探究 ―画面内の人物や物は何を表しているのか メレンコリア/メランコリーの視覚的表現/幾何学/土星 (サトゥルヌス) 三 《メレンコリア1》の意味―形の背後にあるもの 文学および思想におけるメランコリーの復権/デューラー の《メレンコリア1》の解釈 四 作品研究について―意味解釈の光と闇 終章 「美」や「芸術」を語る言葉や観点の多義性、重層性について はじめに 一 「芸術」をめぐる翻訳語成立の問題 二 「芸術」をめぐる言葉の歴史的経緯 芸術/美術/「芸術」「美術」の歴史的展開 三 「日本美術」の誕生 四 人文学としての芸術研究 あとがき 収録図版一覧 人名索引 |