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書籍名 | アプローチとしての福祉社会システム論 |
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著者 |
訓覇法子著 ![]() ![]() |
判型 | A5判 |
頁数 | 320頁 |
発行年月 | 2002年12月 |
定価 | 3,080円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02615-5 |
本の説明 |
社会システムに立脚した福祉社会システムと福祉生産・供給システムをひとつの枠組みとして、国際的視点から先進諸国の社会政策とその効果、福祉の組織化、現代のポスト福祉国家議論を体制的に展開。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
はしがき 序章 アプローチとしての福祉社会システム論 1 福祉国家の危機、すなわち現代社会システムの危機 2 社会システムと社会政策 市場社会の成立によって分離した3つのサブ・システムとその変容 新たな改革を必要とする現代社会システムの危機 サブ・システムからみた福祉生産・供給システム 3 アプローチとしての福祉社会システム論 福祉社会システムという用語を使用する理由 本書の目的と構成 第1部 社会政策の展開 第1章社会政策とは何か 1 社会政策の発展を促した主な要因 イデオロギー 権力関係 社会保険の制度化をめぐる 利益対立 2 社会政策概念と定義の多様性 社会政策の2つの系譜 社会政策の異なる定義視点とその理由 3 現代社会政策の一般的定義 4 社会問題と社会政策 スウェーデンの生活水準・福祉構成要素 福祉の測定方法と所得力 多様な社会問題とその原因 社会政策の手段 現代社会政策の主な領域 労働条件に関する国際規制機関 5 第二次世界大戦終了前の社会政策の歴史的展開とその特徴 産業革命前の欧米社会政策の伝統 イギリス社会政策の展開 ドイツ社会政策の展開 スウェーデン社会政策の展開 日本社会政策の展開 第2章 社会政策と福祉 1 選別的社会政策モデル対制度的・普遍的社会政策モデルとティトマス 選別的社会政策と制度的・普遍的社会政策との違い ティトマスの類型 2 福祉レジーム類型 分類のための2つの指標 3つの福祉レジーム類型 類型別社会政策の特徴 脱家族化と福祉レジーム 3 社会保険制度の理念型類型 所得再分配とは何か 所得再分配効果論議 社会保険制度の理念型類型 4 所得再分配政策の効果―貧困と不平等縮小 社会保険制度理念型にみられる貧困度と所得の不平等性 所得再分配のための社会保障予算の大きさと所得再分配効果 高齢者グループにおける所得の不平等性 階層+ジェンダー観点からみた福祉国家における不平等と貧困 5 国際比較からみる日本型社会政策・福祉国家の特徴 国際的視点からみた日本型社会政策・福祉国家 日本の社会保障制度 社会保障の歴史的展開 第U部 福祉国家論 第1章 福祉国家とは何か 1 初期の福祉国家比較研究理論 2 福祉国家の普遍性と特殊性 福祉とは何か 福祉国家が内包する二重の意味 福祉国家という用語の登場 3 福祉国家の定義 4 福祉国家の政策体系―福祉国家理念型 社会保障 完全雇用政策 経済発展(産業化)と混合経済体制 民主主義と市民的社会権 平等化・均等化 5 福祉国家の歴史的発展 福祉国家の台頭と本格的形成 ケインズの有効需要理論とベヴァリッジの社会保障構想 6 福祉国家基礎形成期 ―第二次世界大戦後から1970年代初期にかけて 高度経済成長と完全雇用政策 社会保険制度の拡充 7 経済的停滞期、脱工業化、経済の国際化と福祉国家の危機 ―1970年代以降 イギリス スウェーデン 第2章 理念と基本的価値 1 改良主義と社会的市民権 民主主義を前提とする改良主義 マーシャルによる市民権・政治権・社会権 マーシャルの民主主義-福祉-資本主義社会 2 民主主義と社会民主主義 民主主義の起源と統治形態としての歴史的発展 スカンジナビア社会民主主義 スウェーデン民主主義の理想と市民的社会権の保障 3 平等と自由 福祉国家の追求する平等 平等のジレンマ 経済民主主義の実現は可能か 4 連 帯 階級を超えた連帯 連帯の再組織化 連帯の亀裂による二元化へのリスク 5 安全と経済効率 6 福祉国家の理念・価値観の相関性 第3章 現代福祉国家論 1 福祉国家批判の2大論題とは 2 経済的・政治的変動と連関した1990年代の危機 3 スウェーデン福祉国家の危機と現状 1980-90年代の構造的変動 政府指令による福祉収支専門調査委員会の設置 報告書「岐路に立たされた福祉」 4 福祉国家「近代化」に潜むパラドックス 5 福祉国家の将来は 衰退説 修正持続説 過去依存的分岐説 市民民主主義的再編説 第V部 福祉多元主義の理論と現実 第1章 福祉多元主義とは何か 1 福祉多元主義の背景 経済のグローバル化とポスト・フォーディズム的変容による福祉国家の新たな危機 福祉社会理念の危機と民主主義の危機 2 福祉多元主義の概念と基本的理念 福祉生産・供給システムとしての福祉多元主義 ティトマスによる福祉供給の4形態 福祉多元主義への異なる改革手法 3 福祉多元主義の理論的出発点 市民社会という概念 社会経済システムにおけるアソシエーションの役割 第3セクターの位置づけと概念 福祉多元主義供給システムの媒介者的存在としての第3セクター 第3セクターの機能 第3セクターと他のセクターとの重複領域と協働 第3セクター・非営利組織が根源とする社会資本 第2章 非営利・協同セクター 1 非営利目的組織の基本的概念と定義 協同組合―共済組合―NPO NGOの起源と現在の適用 2 ヨーロッパの社会的経済と社会的経済組織 社会的経済の歴史的背景と概念 社会的経済組織の倫理・組織原則 非営利・協同組織 3 社会的経済組織の法的形態と種類 スウェーデンの社会的経済組織の法的形態 スウェーデンの社会的経済組織の主な種類 ステイクホルダー理論と複合的利害当事者社会的協同組合 4 社会的経済組織の社会的価値 労働者協同組合と消費者協同組合の優位性 ボランティア・アソシエーションの利点 公共セクターの革新と福祉国家の目標達成に貢献する社会的経済組織 5 日本における福祉ミックス論の展開 日本型福祉社会論 インフォーマル部門重視の日本型福祉ミックス論 福祉部門の機能的市場化とミックス論による公的年金の市場化構想 公的責任後退を補完する非営利組織論対公共性重視からみる非営利性・協同性論 6 日本の非営利組織の制度的伝統と新しい展開 日本の非営利組織の制度的伝統 特定非営利活動促進法の制定 7 日本における公益概念と非営利・協同組織 公益概念の定義とその適用 日本の福祉供給システムにおける非営利・協同組織の活動状況 第3章 市民民主主義を基盤にした祉会サービス事業 1 市民民主主義構想の背景 2 市民の役割の多様性と領域への参加機会 3 市民民主主義と市民参加・コントロールの拡大 民主主義発展の策4段階―市民民主主義 市民自らによる直接コントロール 4 利用者・消費者エンパワーメントの重要性と可能性 5 社会サービスの財政と供給の分担と協同的民主主義 財政、供給、規制機能の分担と協力 協同的民主主義 国民運動の伝統と社会的事業に関わるスウェーデンの非営利組織 第4章 民営化・市場化と分権化 1 国家活動の制限と民営化・市場化推進論 2 福祉国家危機解決策のコンセプト―選択の自由と競争 3 学校と医療における市場化論の適用―類似性と差異 4 国家活動の制限と脱官僚主義化・市民社会の活性化のための分権化 5 民営化・市場化と分権化が中央集権的福祉国家にもたらす変化 6 スウェーデンにおける分権化の試みとそれによる影響 事業責任の移行と組織変革 分権化とコミューン格差 7 1990年代のスウェーデンにおける民営化・市場化の発展動向 「新公共事業管理」の導入と展開 市場化にともなう公共組織改革 民営化と公共事業組織に対する選択的運営形態 民営化の到達点 第W部 介護の社会化 第1章 高齢者と祉会保障 1 高齢化と出生率の低下が引き起こす家族介護資源の弱体化 高齢化が及ぼす経済的・社会的影響 スウェーデンと異なる日本の低出生率要因 多世代家族の減少と親介護に関する価値観の変化 介護供給人口の減少 2 家族・企業福祉の弱体化と社会保障制度の見直し 日本型福祉社会の2大基盤、家族と企業福祉の弱体化 公的年金制度の改革と日本の改革動向 医療保険制度 第2章 介護の社会化 1 社会保険国家と社会サービス国家 社会サービス国家としての現代福祉国家 福祉国家の再定義の必要性 女性に友好的な国家と介護国家 2 社会介護サービスと介護サービス・モデル 介護サービス・モデルによる国際比較 北欧型福祉国家の社会サービス 3 介護サービスの供給・財源システム 4 介護保険制度にみる日本型「介護の社会化」 介護保険制度導入の背景と目的 介護保険制度に期待された経済効果と財政責任分担 5 日本型介護供給システムの特徴 福祉サービスの特性と最適供給主体としての非営利組織 介護保険制度における在宅介護サービス供給主体! 第3章 福祉ミックスにみる諸問題 1 民営化・市場化にともなう社会権と行政責任の空洞化・サービスを取り巻く諸問題 市民の顧客化による社会権の空洞化 行政責任の空洞化と行政管理費用の増大 サービスにおける発言・退出と退出にともなう諸問題と取引費用 2 社会政策の理念・目的からみた選択の自由と競争 福祉国家における現在の市場化議論 選択の自由と平等・公平は両立可能か 3 日本型福祉ミックス供給システムにおける諸問題 介護サービスにおける階層格差 地方自治体問の福祉水準格差とサービスの偏在 非営利組織の営利化による福祉ミックス供給システムの不均衡化 専門性と人材開発の限界性 |