書籍紹介

書籍の購入は
こちら

書籍名 行動する失業者
副題 ある集団行動の社会学
著者 ディディエ・ドマジエールマリア=テレーザ・ピニョニ著/ 都留民子監訳
判型 四六判
頁数 264頁
発行年月 2003年5月
定価 3,080円(税込)
ISBN ISBN4-589-02653-8
ジャンル 社会学 労働問題
本の説明 97〜98年冬、フランスの失業者は沈黙と孤独から脱した。全国で繰り広げられた彼らの大行動を素材に、その実態調査、行動にいたる過程、集団行動を分析し、課題を提示する。訳者が社会保障研究にとっての失業者研究について論及。
目次 [日本語版の序文]集団行動と失業―反乱のロジックとは/ディディエ・ドマジエール
謝辞

序章 一九九七年の冬、失業者たちは占拠した
     貧困に抗議した失業者たち/認可を待つ失業者組織/
     失業者たちのコミュニティの権利/パラドックスな集団行動
一章 集団行動の障害
 一 差別され拡散した状況
     失業者のカテゴリーの多様性/欠如によって招かれた状況/
     失業から逃れ、脱出する/競争の関係から
 二 価値のない経験
     失業のトラウマ/罪責感と諦め/求職活動に帰すこと/信じがたい位置
 三 中和化され芽を摘まれる危機
     失業の個別化/脱政治的かつ脱現実的な状況/個人的事件/禁じられた表現
 結論:諦めから不当性への抗議に
二章 失業者の集団行動の始まり
 一 「近代の飢え」
     フランスにおける「労働なし」の反乱/そして他の工業諸国において
 二 一九三〇年代の危機と貧困への反乱
     フランスにおける労働組合のイニシアチブと飢餓行進/
     フランス以外での失業者の反乱
 結論:「非合法的」運動
三章 大量の失業と行動の多様性
 一 失業者のいない失業
     通過的な失業/「長期失業者」/「新しい貧困」と「排除」
 二 失業者、行動の欠如
     失業対策/失業者のための行動
 三 失業者の集団的レジスタンス
     求職活動と集団行動/生き延びることと集団行動
 結論:失業者というレッテル貼り
四章 さまざまな失業者組織
 一 労働総同盟(CGT)・失業者委員会
     解雇者との困難な連帯/
     ラ=シオタ市における闘争からブッシュ=デュ=ローヌ県委員会の結成へ/
     差し迫った要求と雇用を求める闘い
 二 失業者組合
     失業の悲劇への世論の喚起/失業者の自主防衛/失業者結集のむずかしさ
 三 全国失業者・不安定労働者運動
     地方のイニシアチブをまとめる/出会いと相互援助の場の拡張/
     失業者の社会化と失業の政治化
 四 雇用・情報・連帯のためのアソシエーション
     貧困に対する闘いと要求/失業補償組織(ASSEDIC)との力関係
 五 失業に対抗してともに行動を!
     失業の根絶のために闘う失業者と賃労働者/的を絞った闘いと一般的目標
 結論:集団的レジスタンス
五章 失業者の集団行動の課題
 一 雇用と所得、弁証法的な関係
     緊急援助と社会的ミニマム/すべての人々に対する「適切な」所得/
     所得への権利と賃労働社会/雇用への権利、失業と賃労働
 二 労働の社会における失業者の要求
     協同し、尊厳を再発見する/行動する失業者、立役者としての失業者/
     どのような社会的な認可が必要か
 結論:「無用とされた人々」の有用性
原注
訳注

[監訳者あとがき]社会保障研究にとっての失業者研究/都留民子
 

本を探す

書籍キーワード検索

詳細検索

書籍ジャンル検索