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書籍名 | 法社会学の可能性 |
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著者 |
和田仁孝・ 樫村志郎・ 阿部昌樹編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 370頁 |
発行年月 | 2004年8月 |
定価 | 6,380円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02765-8 |
ジャンル | 法哲学・法社会学・法制史 記念論集・個人全集・講座 |
本の説明 |
棚瀬孝雄教授還暦記念 緻密・繊細な思考で法社会学界をリードしてこられた棚瀬孝雄教授の還暦を記念した企画。「法の理論と法主体」「法意識と法行動」など全5部17論文より構成。法社会学の多彩な発展の可能性を追求。 |
目次 |
序 文 第1部 法の理論と法主体 ポスト・リ―ガリズムに向けて T はじめに U 法と社会の分断 V実践的問題とリ―ガリズム Wリ―ガリズムの批判 X正当性としての合法性 Yむすびにかえて 法的推論の批判的現象学・覚書 ―D.ケネディの「force field」モデル― T はしがき U 戦略的作業としての法的推論―「場の理論」― V イデオロギ―否認のメタ戦略―「自己欺瞞」― W あとがき 法=権利の世界とフェミニズムにおける「主体」 T 「主体なき」フェミニズムは可能か U 女性の「主体」と法=権利の世界における中立・客観性 V 依存関係の排除と自律的存在 W 法の前へ 第2部 法意識と法行動 集合的アイデンティティの法的構築 ―自治基本条例の一解釈― T わたしたちのまちの憲法 U 社会運動と集合的アイデンティティ V 条例による集合的アイデンティティの構築 W 法の構築作用とその活用 法律非専門家の法的推論―ケース研究による分析― T 問題の所在 U 調査方法 V 調査結果の分析 W 総合討論 法意識と法行動の間 T はじめに U 法意識の操作的定義をめぐって V 法知識と法関心 W 意識とは何か X 法意識の多重構造 訴訟回避傾向再考―「文化論的説明」へのレクイエム― T なぜ「日本人の法意識」か? U 川島『法意識』における方法論の今日的意義 V 川島テ―ゼの受容と批判 W 経験性の後退 X 政治決定の不可視化 Y 批判的視座の再興―川島法意識論の何を捨て、何を救うべきか― 第3部 法の語りと法技法 技法としての法 T 法のアンビバレンスと技法論の欠落 U スーパーマーケットの数学―日常的実践の認知心理学から V 「技法としての法」の現場―教室と法律事務所 W おわりに―技法論の領野 非援助の支援と民事法学―法・コンテクスト・技法― T 序 U 三つの光景 V 「声を聴く」という「支援」 W 民事法領域における「支援」の思想 X 「コンテクスト」と「技法」 Y 支援の技法 Z おわりに―非援助の支援― 身構えとしての声―交渉秩序の反照的生成― T 声に現れる日常と法 U 記述される事実 V 出来事を出来事以外で語ること W 交渉秩序の反照的生成 「相談の語り」とその多様性 T 「相談の語り」の構造 U 「相談の語り」の促しの基本的手段 V 法律相談の社会構造的バリエ―ション W 結 論 第4部 現代民事司法の構図 現代社会における裁判の意義―専門訴訟における情報収集と証拠開示を中心として― T はじめに―「訴訟は生き物」か U 事実資料の収集と共有化に向けた近時の立法の動向と今後の行方 V 専門訴訟の特質と適正な審理実現のための方策 W 実効性確保のための措置としての制裁の必要性 X 開示手続の意義―証言録取書の役割 Y おわりに 専門訴訟と裁判の変容―医療過誤訴訟への対応を一例に― T はじめに U 専門訴訟の問題性 V 専門訴訟への対応―医療過誤訴訟をめぐる議論から― W 専門訴訟における正義 X むすびにかえて 民事裁判の時間的費用と金銭的費用―市民による評価の予備的調査結果から― T はじめに U 少額訴訟と裁判外紛争解決制度での費用評価 V 通常民事事件における時間的費用と金銭的費用 W 民事司法制度の費用負担 X おわりに 第5部 比較法社会学の視点 裁判近代化の逆説と関係的紛争解決―中国の制度変遷に関する事例研究― T はじめに U 経済契約の特徴と「調停裁判」による第三者履行 V 関係的紛争解決の技法と制度設計 W 判決の執行と事後的無効主張 修復的司法―理想主義からの法の揺らぎ― T はじめに U 修復的司法とは何か V 多民族、多宗教巨大国家―ヨ―ロッパの特殊性 W 抗争処理モデル X 当事者主義と国家介入 Y 警察と修復的司法 Z 行為主義と人物中心志向 [ 先祖帰りとの違い \ 無思慮な理想主義 ] 現場の理想主義 XI ポストモダンか太古の価値観か 19世紀ヨ―ロッパと近代司法統計の発展 T はじめに―〈印刷された数字の洪水〉 U 19世紀ヨ―ロッパにおける司法統計の発展 V 経済成長と民事訴訟の増大 W むすび あとがき |