
書籍名 | ドイツ・デュアルシステムの新展開 |
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副題 | 日本版デュアルシステムへの示唆 |
著者 |
佐々木英一著 ![]() |
判型 | A5判 |
頁数 | 220頁 |
発行年月 | 2005年9月 |
定価 | 6,600円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02862-X |
本の説明 |
1990年以降顕著になったドイツ・デュアルシステムの構造的な変化を分析し、その現状と問題点を析出。深刻化する若年者の雇用問題をうけ日本でも課題となっている若者の就職およびキャリア形成問題に新たな知見を与える。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
序 章 日本版デュアルシステムと本書の課題 1 厳しい若者の就職状況 2 学校から職業への移行パターンの変化 3 日本版デュアルシステムの実施 (1)専門校高等における日本版デュアルシステム (2)厚生労働省の実施する日本版デュアルシステム 4 本書の課題と方法12 第1章 デュアルシステムの危機をめぐる論議 1 はじめに 2 デュアルシステムの危機論の背景 (1)ルッツの業績主義社会論 (2)専門労働者とマイスターの状況分析 3 デュアルシステムの危機論 4 デュアルシステム危機論への反論 5 デュアルシステムの危機論議が示唆するもの 第2章 デュアルシステムにおける企業での職業訓練の財政 1 はじめに 2 デュアルシステムからの企業の撤退 3 企業の訓練からの撤退理由としての職業訓練財政 4 企業における職業訓練財政の調査研究 (1)これまでの職業訓練財政の研究 (2)連邦職業教育研究所の職業訓練財政に関する調査研究 (3)職業訓練財政調査研究の方法論 5 連邦職業教育研究所の調査研究の結果の概要 (1)全体コスト原理による計算結果 (2)部分コスト原理による計算結果 (3)1971年、1980年、1991年、1995年、2000年の変化 6 連邦職業教育研究所による調査研究の評価と結論 第3章 企業のデュアルシステムに対する評価と態度 1 はじめに 2 デュアルシステムに対する企業の評価 (1)大企業のデュアルシステムに対する評価 (2)企業のデュアルシステムに対する評価と訓練を行う理由 3 職業訓練財政に対する評価 (1)財政的視点から見たデュアルシステムの評価 (2)訓練手当についての考え (3)職業訓練財政制度の改革について 4 デュアルシステムの規制緩和に対する態度 (1)職業学校について (2)訓練内容の規制について (3)訓練生の資質についての意見 5 調査の結論 6 おわりに 第4章 デュアルシステムにおける職業訓練財政制度の改革論議 1 はじめに 2 企業の撤退と公費財政の増加 3 分担金財政制度の内容と問題点 4 分担金財政制度の具体案 (1)ドイツ労働総同盟の分担金財政制度案 (2)社会民主党(SPD)の分担金財政制度案 (3)その他の分担金財政制度案 (4)すでに実施されている分担金財政制度 (5)職業訓練保障法 5 分担金財政制度に対する批判 6 分担金財政制度論議に見るデュアルシステムの構造的問題 第5章 デュアルシステムにおける統治構造の変動 1 はじめに 2 1990年代のデュアルシステムの危機論争 3 訓練ポスト市場における国の役割の増大 4 職業訓練財政における公費支出の増大 5 デュアルシステムのコーポラティズム的統治における公共性の担保 6 コーポラティズムに基づくデュアルシステム統治の変化 第6章 ドイツにおける学校型職業教育の現状と役割 1 はじめに 2 学校型職業教育の類型 3 職業専門学校の制度的枠組み 4 職業専門学校の概況 5 職業専門学校における教育課程 (1)技術助手職 (2)商業関係助手職 (3)対人サービス職 6 職業専門学校の実際的機能 (1)入学目的とその達成 (2)職業専門学校の教育に対する評価 (3)職業専門学校卒業生の進路 7 職業専門学校の機能とその変化 (1)緩衝機能と代替機能 (2)学校職種養成機能 (3)学校修了資格向上機 (4)その他の機能 8 職業専門学校の問題点と今後の展望 9 まとめ192 おわりに |