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書籍名 | フランス 分権化改革の政治社会学 |
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著者 |
岡村茂著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 298頁 |
発行年月 | 2010年2月 |
定価 | 6,600円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03225-6 |
ジャンル | 政治学 |
本の説明 | 中央集権制の国家であるフランスが、82年のドゥフェール改革以降、大規模な地方分権化改革に踏み出した。分権化が、「地域の民主主義」とどのような論理構造と実践のもとに結びつくのか、その過程と変容を分析する。 |
目次 |
プロローグ 分権化と国際化の時代に ■第T部 分権化改革の光と影 第1章 中央集権国家フランスと分権化への胎動 中央集権国家フランス/大革命と集権制/第五共 和制と弱体な議会制/飼いならされたジャコビ ニスム/名望家支配の硬直 第2章 ミッテラン=ドゥフェール分権化改革の流れと特徴 ド・ゴールから『共に生きる』vivre ensemble まで/左翼の共同政府綱領/1982年地方分権 化法の公布と改革の内容/改革の積極的側面 /ドゥフェール分権化改革がはらむ諸問題 第3章 分権化改革の「第二幕」 1982年分権化改革のその後/分権化改革「第 二幕」という名のイデオロギー/「地域の民主 主義」という留保 ■第U部 エリート支配と地域 第4章 地方政治エリートによる支配構造関係の諸断面 多段階構造の行政システム/公選委任職兼任の量 的な把握/エリート達の猟官システム―パントゥフラージュ と兼任制/ミッテラン期分権化改革への批判―既 得権益擁護の背景としての公選職責兼任/公 選委任職責兼任の類型学と現代的展開/公選 委任職責を兼任するということ―民主的正当 性の欠損と異議申立て 第5章 公選委任職責兼任への理論的批判 イヴ・メニイの議論を中心に 歴史的構造としての兼任現象の伝統/政治の 行政への追従/満足を知らない過食症―兼任 への衝動/兼任制度の帰結 第6章 名望家支配の持続と変容 名望家とは何か/時代適応の能力/名望家支 配の連続性と不連続面―市町村間共同組織の 一般化と地域民主主義の深化へ ■第V部 市町村間共同組織の急激な普及と 「地域の民主主義」 第7章 21世紀における市町村間共同組織の展開 浮上する「地域の民主主義」 「分権化改革」―根本的な改革の回避とその帰 結/地方分権化改革と地域の民主主義/市町 村間共同組織の法制的整備と普及/市町村間 共同組織の現代的な展開/市町村間共同組織 の問題性/地域の民主主義―より根源的な問 いかけへの糸口 第8章 地域自治体のガヴァナンス 「市町村間共同組織の民主主義」とコミューン の在り方 サルコジ政権と地域の矛盾/2008年市町村・ 県一斉地方選挙―地域民主主義の蹉跌/市町 村間共同組織の民主主義―隘路と可能性/ガ ヴァナンスの深化にむけて エピローグ サルコジ政権下の地方政治体改革案 金融経済危機から政治スタンスの動揺へ/地方政 治からの「異議申立て」と世論のゆらぎ/サル コジ政権の地方行政改革案―市町村間共同組 識の将来像とは/「効率性の追求」か「地域の 民主主義」か あとがき 索 引 |