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書籍名 | 市民参加の行政学 |
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著者 |
田尾雅夫著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 208頁 |
発行年月 | 2011年12月 |
定価 | 2,970円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03375-8 |
ジャンル | 行政・地方自治 |
本の説明 |
地方自治体(公共セクター)における市民参加のための組織化論を提示する。市民運動が組織化され市民参加に至る過程を整理するなかから、従来の組織論に対置する組織化論の整備を試みる。 |
目次 |
はじめに 第1章 公共性と市民参加 超高齢社会という与件/公共性とは何か/公共 性の前提/市民参加の下敷きとしての市民社会 /公共性の多義性/サービスの多様化/ガバナ ンスの深化/市民的公共性/パワー・ポリティ クスと合意形成/行政府の役割/結果よりも過 程を重視 第2章 市民参加の理論 公共圏を内実化するために/必然としての市民 参加/定義/市民という概念/集合行動として の市民参加/地域社会の変容/変容に向き合 う、そして参加へ/従来の地域組織/新しい市 民組織/市民参加のための環境適合戦略/NPM (New Public Management)と市民参加/もう一 つの論点の提示 第3章 運動論・組織化論による補強 運動としての市民参加/運動論の視点から/運 動はなぜ起こるのか/偶発的な要件/「新しい 社会運動」以後/運動体の形成/運動の持続の ために/ユーザーとしての市民/プロフェッシ ョナリズム/もう一つの社会運動/活動の限 界、そして組織化/アソシエーション/組織化 /組織化の要件/組織化における属人性/カリ スマ 第4章 コミュニティ論による補強 コミュニティとは/従来のコミュニティ/新し いコミュニティ/市民運動への応用/コミュニ ティの平穏/イデオロギー(価値意識)による組 織化/ピアという気分/コミュニティの構築/ ネットワーク・コミュニティ/インターネット ・コミュニティ/インターネットとデモクラシ ー/コミュニティの作法 第5章 意思決定論による補強 合意形成/集権と分権/意思決定とは/アジェ ンダ設定/参加のパラドクス/運動から参加へ /市民への開放/柔軟な対応と関与の低減/ネ ットワーク論による対応/ネットワークとして の市民参加/柔軟な意思決定に向けて/境界関 係/意思決定の非合理/意思決定の病理/論点 の整理 第6章 市民参加の実際 参加の手法/特異なガバナンス/参加の具体的 な手法/パートナーシップ/構築のために/問 題点/コプロダクション/コプロダクションの 意義と限界/コラボレーション/参加促進のダ イナミクス/ストリート・レベルでの支援/公 務倫理への期待/組織間の連携/議会との関係 第7章 NPOやボランティア活動の位置づけ NPOとボランティア/NPOとは/活動のドメイン /ボランティア活動/ボランタリズム/ボラン タリズムの複合的なメンタリティ/市民参加へ の転回/価値観による行動/地域社会における 意義/NPOとボランティア活動の限界 第8章 市民参加の成果と限界 市民参加の成果/利害の競合と市民参加/再 度、公共性と市民/もう一つの視点/政策官庁 化/市民の賢明さ/職員の応答性/信頼/ネッ トワークの構築/市民参加の限界/制度モデル による市民参加の理解/嵌め込まれた市民参加 /効用ゆえの限界/限界を超えて/残された問 題/ファッションで終わらせないために/組織 論による市民参加論の再構成 あとがき 引用文献 |