書籍名 | 現代社会と刑法を考える |
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シリーズ | HBB+ |
著者 |
甲斐克則編 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 244頁 |
発行年月 | 2012年4月 |
定価 | 2,750円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03420-5 |
ジャンル | 刑事法 HBB+ |
本の説明 |
市民として刑法の役割について共に考えながら学ぶためのテキスト。犯罪や刑罰などを身近に感じてもらうための題材を提供し、刑法の真の意義と役割がつかめることを目的とした。 |
目次 |
はしがき プロローグ 第1章 現代社会と刑法理論 現代社会と刑法を取り巻く状況/近代刑法の基 本原理の誕生の経緯と現代社会における意義/ 現代社会における刑法理論の役割/現代社会に おける刑法の課題とゆくえ 第2章 治療行為・医療事故と刑法 医療の分野への刑法の介入/医療をめぐる刑事 裁判/医療行為をめぐる刑事事件の新たな問題 点/医療をめぐる近年の動向と今後の展望 第3章 生命の発生と刑法 生殖補助医療の現状/未出生の生命の保護―人 工妊娠中絶/未出生の生命の保護―出生前診断 と着床前診断 第4章 終末期医療と刑法 医師の治療義務と患者の自己決定の相克/安楽 死/尊厳死(人口延命治療の差控え・中止)/高 齢者医療/自己決定論再考 第5章 生命科学・人体の利用と刑法 生命科学の発展と人体の利用の現状/遺伝学研 究に伴う問題/移植医療に伴う問題/生殖補助 技術・再生医学研究に伴う問題/生命科学の時 代における刑法学の役割 第6章 精神科医療と刑法 刑事責任判断における精神鑑定/刑事訴訟手続 と精神鑑定/刑事責任能力判断における生物学 的要素としての「精神の障害」/ニューロサイ エンスと刑法 第7章 性と刑法 強制わいせつ罪と強姦罪/セクシュアル・ハラ スメント/わいせつ物頒布罪/今後の課題 第8章 家庭内暴力と刑法 現代における家庭と犯罪/家庭と刑法/ドメス ティック・バイオレンス(DV)をめぐる問題/児 童虐待をめぐる問題/高齢者虐待をめぐる問題 /今後の課題 第9章 少年非行と刑法 少年非行/刑法と少年法/非行の動向と現状/ 家裁と少年法の変化/「原則逆送」とその問題 点/結果の重大性と少年の刑事責任/今後の課 題 第10章 企業活動と刑法 企業活動に対する刑事責任/刑事製造物責任/ 独占禁止法違反の罪/証券犯罪/会社経営に関 する罪/今後の課題と展望 第11章 消費者保護と刑法 消費者保護と事前規制・事後規制/刑法におけ る詐欺罪の規制―振り込め詐欺を例に/業法に おける詐欺的行為の規制/消費者保護と刑法の 役割 第12章 交通事故と刑法 自動車事故の刑事責任/自動車運転過失致死傷 罪/危険運転致死傷罪/ひき逃げの刑事責任 第13章 環境保護と刑法 環境問題と法/公害法から環境法へ/環境リス ク管理法における刑法/刑法の限界/現代社会 における刑法の役割 第14章 電脳社会・情報社会と刑法 情報化社会の進展とその影/インターネット技 術の基本/ネットワーク利用犯罪/クラッキン グ・不正アクセス/インターネット空間の安全 の今後 第15章 公務員と刑法 疑惑による処罰と刑法の基本原則/公務員のみ が行いうる犯罪―賄賂罪/国家公務員による業 務上過失致死傷罪―監督責任 第16章 グローバル化国際社会と刑法 グローバル化社会における犯罪/国内的な刑罰 権の行使(わが国の刑法による対処)/超国家的 な刑罰権の行使/刑法のグローバル化 第17章 現代社会と刑罰制度 刑罰とは何か/刑罰の適用/現代の刑罰思潮/ 刑罰制度の課題と展望 エピローグ 判例索引 事項索引 |