書籍名 | 中絶権の憲法哲学的研究 |
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副題 | アメリカ憲法判例を踏まえて |
著者 |
小林直三著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 240頁 |
発行年月 | 2013年7月 |
定価 | 5,060円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03533-2 |
ジャンル | 憲法 |
本の説明 |
「中絶」は胎児の生命を奪いさる「悪」なのか。少壮気鋭の著者が、従来の「中絶権」議論のあり方にメスを入れ「中絶権」の新たな構成を試みる。「性」「生命」に深く迫る研究書。 |
目次 |
はしがき 序 章 本書の目的と構成 何が必要なのか/本書の構成 第一章 中絶権に関する米国連邦最高裁判例の 展開 ―憲法上の権利としての保障と その実質的な制限 憲法上のプライヴァシー権としての中絶権の承 認―中絶権に関する基本的枠組み/ポスト・ロ ー判決の展開/憲法上の権利としての中絶権と 妊娠(中絶)に対する二つの見方―米国連邦最 高裁判例が示すもの 第二章 中絶権の再定位 ―胎児の生命との対立を超えて 中絶権に関する従来の学説/ドゥオーキンの見 解/ルーベンフェルドの見解/コーネルの見解 /中絶権の積極的な権利としての側面の保障 第三章 中絶権とプライヴァシー権概念との関係 ―プラグマティック・アプローチを踏 まえて プライヴァシー権の概念化に関する問題/プラ イヴァシー権の概念化に関する従来の学説とそ の批判的考察/プライヴァシー権の概念化に関 する新たなアプローチ/プライヴァシー権とし ての中絶権 第四章 中絶権の新たな構成 身体的統合性への権利としての中絶権/プライ ヴァシー権における中絶権の位置づけ/胎児の 生命保護の問題/中絶権と胎児の生命尊重との 両立を目指して 終 章 本章の結論と今後の検討課題 補 論 プライヴァシー権の概念化にあたっての 女性のイメージ ―女性を抑圧するものから、女性を 解放するプライヴァシー権概念へ カイロ判決と「入浴する淑女(lady)」のメタフ ァ/ランドルフ判決と「家庭での淑女(lady)」 および「虐待される女性」のメタファ/プライ ヴァシー権の概念化の前提としての事実の解釈 と女性のイメージ/女性を抑圧するものから、 女性を解放するプライヴァシー権概念へ |