書籍名 | 哲学原論 |
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著者 |
武市健人・ 山本英一編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 282頁 |
発行年月 | 1960年5月 |
定価 | 2,420円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-00162-4 |
ジャンル | 哲学・倫理学 |
本の説明 | 現代哲学に焦点をおきつつ、哲学上の基本問題や通念を簡潔・平明に解説するとともに、今日の問題点や近代または現代哲学の根本的な問題に重点をおきながら、哲学外の諸問題にも触れる。哲学の歴史的発展とその成果を正しく検討する教養としての哲学。 |
目次 |
序/武市健人 第一章 哲学とは何か/武市健人 T 哲学の性格 1 哲学の語義 a) フィロソフィーという言葉の意味 b)「哲学」の語義 2 哲学の出発点と意義 a) 現実世界と哲学―驚異と哲学 b) 逆倒された世界 c) 人生観または世界観としての哲学 3 哲学の根本的性格「見る」ということ U 存在論としての哲学 1 哲学の対象―存在または実体 2 存在論または実体論=第一哲学=形而上学 3 実体の認識(反省、知識)の問題―存在論の構造と意味 a) 主語と述語―「見る」の本性 b) 存在論=論理学 c) 述語的論理の限界 V 哲学の本性と、哲学の科学、倫理、芸術、宗教との関係 1 哲学の本性 a) 要約―「存在」の具体的意味 b) 哲学と思想 2 哲学と科学 3 哲学と倫理、芸術、宗教 a) 哲学と倫理 b) 哲学と芸術 c) 哲学と宗教 附録 若干の用語の説明/武市健人 1 一元論と二元論 2 存在論と認識論 3 観念論と実在論、観念論(唯心論)と唯物論 4 目的論と機械論 第二章 哲学史/武市健人 序論/武市健人 1 哲学史の時代区分 2 ヨーロッパ思想史の一般的傾向 (一) 古代哲学/井上庄七 T 初期のギリシャ哲学―イオニア・イタリアの哲学―自然哲学 1 ミレトス派 2 ピュタゴラス派 3 エレア派 4 多元論 5 原子論 U 最盛期のギリシャ哲学―アテナイの哲学―開明哲学と体系哲学 1 開明哲学―ソフィスト 2 体系哲学 a) ソクラテス b) プラトン c) アリストテレス V 末期の哲学―ヘレニズム・ローマの哲学 1 倫理時代の哲学 a) ストア派 b) エピクロス派 c) 懐疑派 2 宗教時代の哲学―新プラトン派 (二) 中世哲学/山本英一 T 原始キリスト教 U 教父哲学 V スコラ哲学 1 スコラ哲学の問題 2 スコラ哲学の発展 a) 成立期―エリウゲナとアソセルムス b) 全盛期―トマスとスコトゥス c) 衰退期―オッカム 3 スコラ哲学の周辺 a) ロジャー・ベーコン b) エックハルト(ドイツ神秘主義) c) ニコラウス・クザーヌス (三) 近世哲学/田口寛治 T 過度期 1 中世と近世 2 ルネッサンス 3 自然哲学と自然科学 4 宗教改革 5 懐疑論と社会哲学 6 近世の課題 U カント以前の哲学 1 英国経験論 a) べーコンとホッブス b) 英国経験論の発展 c) 18世紀の道徳哲学 2 大陸合理論 a) デカルト b) スピノザ c) ライブニッツ 3 フランスの啓蒙哲学 a) 啓蒙主義 b) フランスの啓蒙哲学 V カントとドイツ観念論 序説 1 カント 2 ドイツ観念論の一般的性格 3 ドイツ観念論の展開 a) フィヒテ b) シェリング c) ヘーゲル 第三章 現代哲学 序論/武市健人 T 近代合理主義の哲学/井上庄七 1 実証主義 2 新カント派 a) マールブルク学派 b) 西南学派 3 現象学派 U 弁証法的唯物論/清水正徳 1 マルクスと唯物史観の成立 a) ヘーゲル批判とフォイエルバッハの役割 b) 「哲学的良心の清算」と唯物史観 2 エンゲルスと唯物論の体系化 3 レーニンと唯物論の現代的形態 V 生の哲学と実存哲学 1 キェルケゴールとニーチェ a) キェルケゴール/紅粉保雄 b) ニーチェ/岩山三郎 2 生の哲学 a) ベルグソン/井上庄七 b) ディルタイ/山本英一 3 実存哲学 a) ハィデッガー/岩山三郎 b) ヤスパースとサルトル/山本英一 W 論理実証主義、記号論理学およびプラグマティズム/田口寛治 1 論理実証主義の背景 2 記号論理学 3 論理実証主義 4 分析哲学 5 論理実証主義とプラグマティズム 第四章 哲学の方法/武市健人 T 方法の意味 U 方法の分類 V 各方法の説明 1 直観的方法 2 反省的方法 a) 存在論的方法 b) 認識批判的方法 c) 現象学的方法 3 弁証法的方法 a) 連続的(量的)弁証法 b) 非連続的(質的)弁証法 参考書 |