書籍名 | アメリカ陪審制度研究 |
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副題 | ジュリー・ナリフィケーションを中心に |
著者 |
丸田隆著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 356頁 |
発行年月 | 1988年6月 |
定価 | 4,400円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01386-X |
ジャンル | 司法制度・裁判実務 |
本の説明 | 陪審裁判に期待される役割とは何か−アメリカの陪審制度が今日の形態をとるようになった経過と歴史的意味を、ジュリー・ナリフィケーション(陪審による法の無視)を中心に解明。その可能性と限界を丹念に検討した本格的研究書。 |
目次 |
目次 はしがき 序論――本書の目的と意義 第一部 陪審制度の可能性と限界 ―Jury Nullification をめぐって- 第一章 問題の所在 第二章 Jury Nullificationの歴史的発展 一 イングランドの状況 二 植民地期アメリカの状況 第三章 マサチューセッツ州におけるJury Nullification 一 はじめに 二 植民地期マサチューセッツの陪審制度 三 独立後マサチューセッツ州の陪審権限 四 マサチューセッツ州憲法会議における陪審権限論争 五 アンセス事件と一八五五年法 六 むすび 第四章 Jury Nullificationの転換期 1 合衆国連邦最高裁判所と陪審権限 一 初期合衆国最高裁判所と陪審権限 ニ バティスティ事件とストーリー裁判官 三 モリス事件からスパーフ=ハンセン事件へ 四 合衆国最高裁判所の最近の陪審権限論 2 連邦控訴裁判所と陪審権限 一 スポック事件 二 自覚的な法違反行動と陪審の良心 三 ドウリー事件とナリフィケーション 第五章 メアリーランド州におけるJury Nullification 一 はじめに ニ 陪審権限に関する州憲法規定の成立 三 陪審の権限をめぐる判例の展開 四 陪審の法判断権限とジュリー・ナリフィケーション 五 むすび 第六章 Jury Nullificationをめぐる理論的問題 一 はじめに 二 Jury Nullification の形態と機能 三 Jury Nullification の説示と「南部陪審」の問題 四 むすび 第七章 結語―陪審制度の可能性と限界 第二部 現代アメリカ陪審制度の諸問題 序章 第一章 陪審裁判を受ける権利と答弁取引 ――アメリカ刑事陪審の今日的問題―― 一 はじめに 二 答弁取引の問題点 三 陪審裁判擁護論と答弁取引批判 四 むすび 第二章 複雑な訴訟と民事陪審の排除 一 はじめに 二 判例の動向 三 民事陪審制度の改革 四 むすび (第二章)補論 複雑な訴訟と陪審制――Jury Nullification の特集をめぐって― 第三章 陪審員の心理と評決への影響 一 陪審員の情緒的側面――偏見と先入観 二 陪審員のdemographic characteristics について 三 公正な陪審員の選定 四 直面する憲法上の問題 結びにかえて 事項索引 判例索引 法令索引 |