書籍名 | 日本資本主義と農村開発 |
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著者 |
岡田知弘著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 314頁 |
発行年月 | 1989年6月 |
定価 | 3,850円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01459-9 |
ジャンル | 経済史・経済体制 |
本の説明 | 日本での地域開発政策、とりわけ農村開発政策の形成と広がりを、資本主義の展開過程とグローバルな地域開発動向のなかで歴史具体的に明らかにする。30年代の確立期から戦後の国土総合開発法成立までを実証的に分析。 |
目次 |
序章 課題と視角 1 本書の課題 2 視角と方法 3 本書の構成と内容 T 資本主義と農村・農村開発 第1章 独占資本主義と農村開発 1 本章の課題 2 資本主義と農村 1 都市と農村 2 資本主義の農村浸透=包摂と土地所有 3 独占資本主義と地域開発政策 1 1930年代―地域開発政策のグ一バルな出現 2 地域開発政策出現の理由 第2章 日本資本主義論と地域把握 1 本章の課題 2 日本資本主義と地域経済 1 山田「構造論」検討の意義 2 『分析』における「近畿型」と「東北型」 3 山田「構造論」の方法と限界 4 山田「構造論」の転換 3 独占資本主義と「地域経済の不均等発展」 1 『現代地方財政論』での不均等発展論 2 島「発展論」の意義と限界 U 農村開発政策の確立 第3章 日本帝国主義形成期の東北農村開発構想 1 本章の課題 2 1910年代東北経済の「後進性」 3 東北振興会の設立と大正期ブルジョアジーの東北開発論 1 東北振興会の設立 2 大正期ブルジョアジーの東北開発論 4 東北振興会の開発構想 1 「東北振興に関する意見書」 2 東北拓殖会社構想の流産 5 東北振興会の性格変容 1 東北振興会の変容過程 2 性格変容の基礎過程 小括 第4章 世界大恐慌と農村開発政策の本格的展開 ―時局匡救事業と農村開発― 1 本章の課題 2 時局匡救事業と後藤農相の開発構想 1 時局匡救事業の政策形成過程 2 時局匡救事業の概要 3 後藤農相の農村開発構想 3 救農土木事業と農村生産基盤の整備 1 救農土木事業の分析方法 2 救農土木事業の歴史的位置 3 内務省関係土木事業の展開 4 農林省関係土木事業の展開 5 救農土木事業の歴史的意義 4 経済更生運動と農村経済の再編 1 経済更生運動の分析視角 2 経済更生運動の内容 3 農業の「合理化」 4 農村工業化 5 経済更生運動と農村開発 V 救農的開発から戦時国土開発へ 第5章 東北振興事業の構想と展開 1 本章の課題 2 東北振興問題と国家の政策対応 1 東北大凶作と地域要求 2 戦間期東北地域経済の位置 3 国家の政策対応―東北振興調査会設置― 4 資源政策と東北振興事業 3 東北振興事業の構想 1 東北振興2社の設立構想 2 東北振興第一期綜合五ヶ年計画(1937〜41年度) 4 東北振興事業の展開 1 政府財政支出の動向 2 東北振興2社の事業活動 3 東北振興事業の立地政策 4 振興事業と産業組合・地方団体 5 東北振興事業と東北の産業「高度化」 小括 第6章 日本における国土計画の形成 1 本章の課題 2 国土計画の形成過程 1 政策形成過程 2 国土計画の形成条件 3 国土計画のプランニングと実行手段 1 プランニングの諸段階と内容 2 国土計画実行手段の蓄積 第7章 戦前・戦時国土開発と土地問題 1 本章の課題 2 国土開発と土地問題 1 帝国主義と国内開発 2 土地問題の二重化 3 生産力拡充と農工調整 1 新興工業都市の形成と農村 2 岐阜県における戦時工業化と都市的土地所有・利用の拡大 3 国土計画と農工調整 4 戦時農地政策の再検討 1 戦時農地政策の分析視角 2 戦時農地法制の展開 3 戦時農地政策の意義 小括 農地改革期への展望 W 戦後開発体制の成立 第8章 戦後初期農村開発と農村の再建 1 本章の課題 2 戦後農地開拓と農地改革 1 戦後農地政策の課題 2 農地開拓政策の展開過程と農地改革 3 農地改革から農村再建へ 1 戦後初期の農村建設事業 2 加子母村の農村構造と農地改革 3 『加子母村新農村建設計画』の策定と「失敗」 第9章 国土総合開発法の制定と特定地域開発 1 本章の課題 2 戦後開発法制の整備と特定地域開発政策の形成 1 戦後開発法制の形成過程 2 国土総合開発法と特定地域開発 3 木曾川総合開発と地域 1 木曾特定地域開発計画と愛知用水事業 2 水源地の受容基盤と矛盾 3 中京地域重化学工業化戦略と水源県 終章 付録 年表 あとがき 初出論文一覧 図表索引 索引 |