書籍名 | 公営住宅・居住者運動の歴史と展望 |
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著者 |
三村浩史監修/ 荻田武・ リムボン著 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 270頁 |
発行年月 | 1989年10月 |
定価 | 1,980円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01485-8 |
ジャンル | 家族・生活問題 |
本の説明 | 全国公営住宅協議会の25年の運動の記録。公営住宅不要論、持ち家主義政策の矛盾を解明し、公営住宅の将来像、未来の住まいについて考える。1 公営住宅の誕生とその性質形式/2 現状と課題/3 居住者による運動の展開/4 目標と運動の方向 |
目次 |
公営住宅の現代的意義―監修者のことば 第一章 公営住宅の誕生とその性質形成 1 公営住宅の歴史的経過 ・ 労働運動および社会福祉の発達と公営住宅 ・ 英国の公営住宅をめぐる歴史 ・ 日本における公営住宅のあゆみ 2 日英両国における公営住宅の性質比較 ・ 住宅政策と福祉政策の結びつき ・ 公営住宅施策の比較 ・ 日本における公営住宅の社会的成果 第二章 公営住宅の現状と課題 1 公営住宅政策の現状 ・ 八方塞がりの現状 ・ 公共賃貸住宅供給の必要性 2 公営住宅法の限界と活用 ・ 公営住宅法制定の事情と理念 ・ 公営住宅法の概要 ・ 公営住宅法活用の方向 3 公営住宅の住居費負担 ・ 高額化する家賃 ・ 増加する家賃滞納 ・ 公営住宅の明け渡し制度 ・ 家賃問題に対する提言 4 地域特別賃貸住宅制度の出現 ・ 地域特別賃貸住宅制度創設の背景 ・ 地域特別賃貸住宅制度の概要 ・ 地域特別賃貸住宅制度の問題点 5 公営住宅の居住水準 ・ 生活権としての居住環境 ・ 最悪の居住水準 ・ 住戸改善事業 ・ 居住水準改善の方策 6 公営住宅の建て替え問題 ・ なんのために建て替えるのか ・ 優先入居制度としての公営住宅建替事業 ・ 住要求の組織化について ・ 公営住宅建替事業の概要 ・ 交渉過程にみる住要求の組織化 7 住民主体のまちづくりと公営住宅建替事業 ―大阪府営高槻東天川住宅の実態調査から― ・ 調査の目的と方法 ・ 東天川住宅の立地条件と地域住民の階層構成 ・ 東天川住宅における世帯変動と居住者階層の二極分化 ・ 団地更新に対する周辺住民の要求とまちづくり協同の可能性 第三章 公営住宅居住者による運動の展開 1 全国公営住宅協議会結成までの運動 ・ 歴史を総括するにあたって ・ 全国公営住宅協議会の結成とその背景 2 全国公営住宅協議会の主な運動 ・ 八王子裁判の勝利 ・ 割増賃料制度をめぐる裁判と教訓 ・ 第六次法改悪反対の運動 ・ 家賃値上げ反対運動 3 入居者による公営住宅の評価 ―全国公住協アンケート調査から― ・ 国際居住年における居住者調査 ・ 公営住宅居住者の属性と設問に対する回答 ・ 家賃滞納問題と家賃滞納経験世帯の性格 4 これまでの住民運動の総括と教訓 ・ 生存権・居住権の追及 ・ 運動を通じての教訓 第四章 公営住宅の目標像と住宅運動の方向 1 ヨーロッパ住宅見学の教訓 2 公営住宅の目標像 3 当面の住宅運動の目標 4 地域社会からみる公営住宅 ・ ソーシャル・ミックス(階層混合)論の検討 ・ 福祉サービスの拠点としての公営住宅 5 これからの住宅運動 あとがき |