書籍名 | 仮処分の諸類型 |
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シリーズ | 民事保全講座3 |
著者 |
中野貞一郎・ 原井龍一郎・ 鈴木正裕編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 580頁 |
発行年月 | 1996年12月 |
定価 | 9,350円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01975-2 |
ジャンル | 民事訴訟法 |
本の説明 | 実務上、関心の高い仮処分(特殊保全処分も含む)の主要類型をおさえて詳細に考察する。特に、会社関係、労働関係、知的財産権等の仮処分にウエイトをおく。 |
目次 |
凡例 相隣関係に関する仮処分/澤井裕・出水順 T はじめに U 民法の相隣関係規定に基づく権利およびその類型 V 仮処分の申立てと審理・裁判 W 執行 建築工事に関する仮処分/宮崎公男 T はじめに U 受付 V 審理 W 工事の一時中止の要請―審理の場の確保 X 担保(民保四条) Y 裁判 Z 和解的解決 [ 仮処分解放金の提供による執行の停止・取消しの可否(民保二五条の新設) 占有権に基づく仮処分/本問義信 T 占有の訴えの形骸化 U 占有仮処分の機能 V 仮処分における占有保護の実体的独自性とその手続的保障 W 占有権の内容と仮処分命令の内容 X 本案訴訟と本権(占有すべき権原)訴訟の区別 Y おわりに 賃借権等に基づく仮処分/平岡建樹 T はじめに U 判例 V 学説 W 民事保全法における取扱い X 私見 Y 具体的な問題についての検討 詐害行為取消権に基づく民事保全/飯原一乗 T はじめに U 詐害行為取消権の性質論と民事保全 V 逸出財産回復請求の態様と民事保全の形態 W 仮差押えか仮処分かが特に問題となる場合 X 仮差押解放金に対する権利行使 Y 仮処分解放金に対する権利行使 動産売買先取特権に関する民事保全/竹下守夫 T 問題の所在 U 判例の状況 V 学説の状況 W (準)物的債務名義説の擁護 X 結語 抵当権保全のための仮処分/上北武男 T はじめに U 抵当権に関する登記請求権保全の仮処分 V 抵当権侵害に対する保全処分 W おわりに 競売手続停止の仮処分/栗田隆 T はじめに U 競売手続停止の仮処分の運用 V 仮処分の被保全権利 W 仮処分の効力 新株発行差止めの仮処分/河合伸一 T はじめに U 申立て V 審理から決定まで W 決定以後 株式をめぐる仮処分/中島弘雅 T 株式をめぐる紛争と仮処分 U 株式の名義書換禁止の仮処分 V 議決権行使禁止の仮処分 W おわりに 株主総会をめぐる仮処分/中島弘雅 T はじめに―株主総会をめぐる仮処分の種類 U 株主総会開催禁止および決執行停止の仮処分 V 株主総会決議の効力停止および執行停止の仮処分 W おわりに 取締役の職務執行停止・代行者選任の仮処分/吉川義春 T 総説 U 要件 V 当事者 W 本案訴訟 X 効果 Y 保全手続 取締役の違法行為差止めの仮処分/吉川義春 T 総説 U 要件 V 当事者 W 管轄裁判所 X 仮処分の性質と主文 Y 仮処分の効果 M&Aをめぐる仮処分/中祖博司 T はじめに U 帳簿等閲覧謄写仮処分 V 新株発行差止仮処分 W 合併決議効力停止等および株主総会開催禁止仮処分 X 決議権行使禁止(停止)の仮処分 Y 職務執行停止・代行者選任仮処分 解雇をめぐる労働仮処分(地位保全、賃金仮払い)/萩澤清彦 T 解雇紛争の法構造 U 解雇仮処分の展開 V 被保全権利と必要性 W 民事保全法と解雇仮処分 X 不服申立手続 Y 解雇仮処分の執行停止および取消し 配転・出向等をめぐる労働仮処分/中筋一朗 はじめに T 配転・出向等をめぐる紛争形態の変遷 U 配転・出向等の法的性格 V 配転・出向等を争う仮処分の被保全権利 W 配転・出向等を争う仮処分の保全の必要性 労働争議をめぐる労働仮処分/三島卓郎 T 総論 U 各論(1)(争議それ自体の禁止を命ずる仮処分) V 各論(2)(具体的争議行為の禁止を命ずる仮処分) 特許侵害と仮処分―保全の必要性の検討―/牧野利秋 T はじめに U 特許権侵害差止めの仮処分の性質 V 保全の必要性に関する裁判例の概観 W 若干の考察 X おわりに 工業所有権(特許権等)に奉づく侵害差止仮処分における対象の特定/小松一雄 T 知的所有権に基づく差止請求の対象の特定の意義と問題点 U 差止仮処分における対象の特定の審理 V 仮処分発令後の侵害態様の変更への対処 執筆者紹介 |