書籍名 | ロシア体制転換と経済学 |
---|---|
副題 | 文明史における市場化 |
著者 |
芦田文夫著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 236頁 |
発行年月 | 1999年5月 |
定価 | 3,080円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02135-8 |
ジャンル | 経済史・経済体制 |
本の説明 | 90年以降のロシアにおける体制転換過程=市場経済化過程について、実証的研究と理論動向を視野に収め体系的に分析。代表的な研究動向を批判的に検討し、新たな経済学的枠組みの構築を試みる。 |
目次 |
はしがき 第1章 ロシアにおける体制転換と経済学 1 体制転換と経済学の主潮流 2 「ソ連社会主義」論へのアプローチ 3 「何処から」の体制転換か―「ソ連社会主義」 第2章 「体制内改革」の経済学的論理 1 「経済改革」と「市場経済化」論 2 「経済改革」と「人間的要因」論 3 市場経済化と「社会主義」「資本主義」経済体制 第3章 「体制改革」―「体制転換」をめぐる経済と政治 1 市場経済への移行の諸バリアント 2 経済危機と政治危機の連動、そして崩壊 第4章 市場化とマクロ経済政策 1 IMF主導のマネタリズム的マクロ経済政策 2 マクロ経済政策についての対照的な評価 3 マクロ経済政策の展開と理論化 4 マネタリズム的経済政策の批判とオルターナティヴ 5 マクロ経済政策をめぐる経済学的課題 第5章 民営化と企業の行動 1 ロシアにおける民営化過程 2 制度理論・進化理論にもとづくアプローチ 3 ロシアにおける制度的改編の現実分析 ―「交換のルール」と「取引費用」にそくして― 4 会社統治構造(コーポレート・ガバナンス)の分析 5 企業の組織と行動をめぐる経済学的課題 第6章 生産の崩壊と産業政策 1 ロシア「産業政策」の課題提起 2 ロシア産業の実体的構造の特徴 3 産業政策をめぐる経済学的課題 第7章 市場経済化と「ロシア的なもの」 1 ロシアの「社会的・文化的特質」論 2 「闇経済」問題のロシア的特質 3 「ロシア的なもの」を生かした市場経済化 第8章 労働と生活、労働者の運動化・組織化 1 体制転換のなかで、労働と生活は 2 労働者や国民の運動化・組織化 第9章 体制転換を追跡していく経済学的枠組み [統計資料]ロシアの基本経済指標(1991-1997) あとがき 事項索引 人名索引 |