書籍名 | 派遣法の弾力化と派遣労働者の保護 |
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副題 | ドイツの派遣法を中心に |
著者 |
大橋範雄著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 376頁 |
発行年月 | 1999年10月 |
定価 | 7,480円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02161-7 |
本の説明 |
雇用と使用の分離した労働関係を承認する派遣法を、労働者保護の観点から考察。とりわけ80年代半ば以降の労働法の弾力化(規制緩和)が進むなかでの変容と法構造を明らかにし、保護規定における独日比較を試みる。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
序 文 第一章 「業として」の派遣と派遣労働者の保護 一 はじめに 二 派遣労働関係の特徴 派遣先と派遣労働者との法律関係 「業として」の派遣概念 三 派遣先と派遣労働者との間の労働関係の擬制 派遣先と派遣労働者間での労働関係の成立の擬制と派遣先、 派遣元および派遣労働者の意思 派遣先との労働関係の成立の擬制の開始と派遣元事業所に おける派遣労働者の従業員代表委員会構成員としての身分 派遣法一〇条一項の適用と「契約の自由」 四 むすび 第二章 「擬制労働関係」による派遣労働者の保護 一 はじめに 二 派遣法の特徴 「業として」の派遣と連邦雇用庁の許可取得義務 派遣元の契約上の使用者としての義務 派遣先と派遣労働者との間の法律関係 三 擬制労働関係 擬制労働関係の成立条件 擬制労働関係におけ労働条件 擬制労働関係の期間 その他の労働条件 四 むすび 第三章 違法派遣と派遣労働者の保護 −被用者派遣法一〇条二項にいう派遣元に対する損害賠償 請求権を中心として− 一 はじめに 二 派遣労働の実態 派遣元事業者数 派遣被用者数 派遣被用者の就労分野 派遣労働関係の期間 派遣先への派遣期間 三 派遣労働者の派遣元に対する損害賠償請求権 損害賠償請求権発生のための前提 損害賠償請求権の内容 擬制労働関係による派遣先の義務と派遣元の損害賠償義務 損害賠償請求権の排除 四 むすび 第四章 建設業における派遣労働の禁止 −一九八二年雇用促進法一二条の制定を中心として− 一 はじめに 二 雇用促進法一二条aの発生史 建設業における派遣労働の実態 立法制定過程 政府案の修正 三 一二条aにいう部分禁止の内容 禁止対象業種 禁止対象外業種 建設業共同企業体への派遣 一二条aの適用対象 四 部分禁止と憲法問題 違憲論 違憲論の検討 五 部分禁止の効果 六 むすび 第五章 西ドイツにおける外国人違法就労と外国人労働者派遣の動向 −ドイツ再統一直前の状況− 一 はじめに 二 違法外国人就労 外国人と労働許可 違法外国人就労の概念 違法外国人就労の実態 違法就労外国人の就労活動 違法外国人就労の影響 防止措置 三 外国人労働者派遣 合法的被用者派遣 違法外国人被用者派遣 四 むすび 第六章 ドイツにおける派遣労働の現状と問題点 −連邦政府の派遣法の適用状況に関する七次報告を中心として− 一 はじめに 二 合法派遣の現状 合法派遣の展開 派遣元 派遣被用者 三 労働市場に対する影響 企業に対する影響 派遣被用者に対する影響 労働争議への影響 四 社会保障法および労働法上の保護 社会保険法上の保護 安全保護 労働法上の保護 合法派遣の監督 五 合法派遣に対する評価 労働組合 使用者団体 六 むすび 第七章 派遣法の弾力化と派遣労働者の権利保護 −派遣期間の上限の延長を中心として− 一 はじめに 二 派遣期間の上限の延長とその影響 派遣期間の延長 業としての派遣と職業紹介 違法な被用者派遣と派遣期間の上限の延長 建設業分野における被用者派遣の部分的解禁 経営組織法上の影響 三 同業者間援助 四 国境を越えた業としての派遣 拒否理由と許可制度の弾力化 EEA条約締結国内の個人および団体間の平等取り扱い 五 むすび 第八章 反復派遣に際しての「派遣先」概念と「中断」期間 一 はじめに 二 反復派遣における「派遣先」概念 「派遣先」概念確定の必要性 「派遣先」概念に関する学説の対立 三 「中断」期間をめぐる学説の対立 シューベルの見解 ベッカーおよびヴルフグラムの見解 バウアーの見解 ザンドマンおよびマーシャルの見解 四 「中断」期間に関する連邦労働裁判所の見解 五 その他の諸問題 不正取引契約による同一派遣被用者の同一派遣への反復派遣に際しての 派遣期間の通算問題 派遣法一条aにより派遣許可が免除された派遣元による反復派遣 六 むすび 第九章 労働者派遣事業制度の改正に関する中職審「建議」の検討 一 はじめに 二 建議の内容 見直しに係る基本的な考え方 今回の見直しの具体的な措置 三 建議の内容の検討 見直しに係る基本的な考え方 見直しに係る具体的な措置について 四 むすび 〔資料〕ドイツ連邦共和国被用者派遣法 参照連邦議会議事録 略語表 ドイツ語参照文献 日本語参照文献 |