書籍名 | なぜ核はなくならないのか |
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副題 | 核兵器と国際関係 |
著者 |
山田浩・ 吉川元編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 256頁 |
発行年月 | 2000年10月 |
定価 | 3,080円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02455-1 |
本の説明 |
その存在が否定されながらも廃絶されないのはなぜか。核を取りまく国際関係のなかにその問題状況をさぐる。T 核抑止と核不拡散体制の現状/U 核抑止を取りまく国際関係/V 核なき国際平和を求めて/W 21世紀の日本の選択 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
序論 核兵器開発の国際政治 1 はじめに―やまぬ核拡散の脅威― 2 核拡散の国際関係構造―過去、現在、未来― 3 核廃絶への国際政治学アプローチ 第T部 核抑止と核不拡散体制の現状 第1章 原爆投下の目的 1 はじめに 2 ローズヴェルトの遺産 3 原爆をどのように使うか 4 対日戦終結の最終段階 5 おわりに 第2章 アメリカと冷戦後の核兵器不拡散体制 ―多国間主義と単独主義の相克― 1 はじめに 2 核弾頭の側面 3 運搬手段問題 4 おわりに 第3章 冷戦後の核状況について ―核廃絶への期待から核軍拡の危険へ― 1 はじめに 2 戦略構想の見直し 3 「通常兵力による抑止」について 4 新しい核軍拡の危険性 5 停滞からの脱却―結びにかえて― 第4章 日米安保関係と核抑止 1 はじめに 2 日本の反核・反戦感情 3 日本を取り巻く戦略環境 4 今後の課題 第5章 イスラエルの核と中東の国際関係 1 はじめに―イスラエルの核をめぐるさまざまな議論― 2 イスラエルの核保有国への道 3 イスラエルの核戦略と米国の対応 4 中東における戦略環境の変化とイスラエルの核への固執 5 中東における軍備管理・地域的安全保障とイスラエルの核 第U部 核抑止を取り巻く国際関係―構造と変容― 第6章 インド・パキスタンの核開発 1 はじめに 2 印パ両国の核開発 3 98年核実験への道 4 印パ核実験の意味 5 印パの核能力と国際政治への影響 6 おわりに 第7章 ニュージーランドの非核政策と対米同盟 1 はじめに 2 非核政策の背景 3 「ブキャナン事件」とアンザス同盟の「停止」 4 レーガン政権とグローバルな核抑止 5 おわりに 第8章 南アフリカの核廃棄 1 はじめに 2 南アの核爆発装置開発 3 核兵器の廃棄 4 廃棄を促した要因 5 核兵器廃棄の決め手 6 南アから印パを見ると 第V部 核なき国際平和を求めて―手だてと枠組み― 第9章 軍縮と依頼醸成措置 1 はじめに―信頼醸成措置の概念― 2 信頼醸成措置の意義 3 軍縮と信頼醸成措置 4 核軍縮の展望と信頼醸成措置 第10章 援助と制裁―核軍縮とODA外交― 1 はじめに 2 援助と制裁 3 援助という外交政策 4 ODA大綱の運用と核兵器 5 制裁の限界 6 打つべき手は何か 7 おわりに 第11章 国際平和の創造と国際安全保障 1 はじめに 2 戦争地帯、戦争のない地帯、そして平和地帯 3 戦争と平和の国際関係の構造要因 4 戦争と平和の国内政治の構造要因 5 国際平和に向けての安全保障共同体創造 6 おわりに 第12章 NGOと核廃絶 1 はじめに―NGOの影響力― 2 核廃絶を目指すNGOのネットワーク 3 国連との関係 4 政策決定者に対する圧力 第W部 21世紀の日本の選択 第13章 日本の非核政策とその課題 1 はじめに―日本の非核政策とは― 2 非核三原則の形成過程 3 非核政策成立の背景 4 冷戦終結後の課題 5 おわりに―非核政策は安泰か?― あとがき |