書籍名 | アクター発の平和学 |
---|---|
副題 | 誰が平和をつくるのか? |
著者 |
小柏葉子・ 松尾雅嗣編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 230頁 |
発行年月 | 2004年2月 |
定価 | 2,640円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02707-0 |
ジャンル | 平和学 |
本の説明 | 戦争・人権・環境等のイシューでなく、NGO・国連・地方自治体・先住民等のアクター(行為主体)に焦点を当て、平和問題を新たな視角から考察したユニークな平和学入門書。諸アクターから見える多様な平和像と相互連関の抽出を試みる。 |
目次 |
はしがき 序章 国家の平和を越えて―新しいアクターの平和/松尾雅嗣 1 国家の衰退と新たなアクターの登場 2 アクターの活動領域と課題―平和の成立する場と目標 3 暴力と平和 4 平和学の課題 第1章 NGO発の平和―環境・経済・社会の融合を求めて/毛利聡子 1 平和を追求するアクターとしてのNGO 2 NGOが模索する平和 3 NGOによるグローバルな規範の構築 4 経済のグローバル化とNGO 第2章 国連の求める平和―国家間安全保障から人間の安全保障へ/庄司真理子 1 国家の枠組みとしての国連憲章の平和維持 2 紛争当事者問に介在する国連平和維持活動 3 人間の視点から再考する国連の平和活動 4 おわりに 第3章 平和を模索する地域協力―北欧協力の場合/大島美穂 1 地域協力と国際政治 2 「冷戦期」の安全保障体制―NATO、北欧会議、北欧非核兵器構想 3 ポスト「冷戦」期の地域協カ―北欧諸国を超えた地域の形成 4 北欧の地域協力と平和 第4章 「南」の諸国―小島嶼発展途上諸国の求める平和/小柏葉子 1 小島嶼発展途上諸国とは 2 地球温暖化によって水没する国々 3 「核」の通り道として 4 貿易自由化の波の中で 5 小島嶼発展途上諸国の求める平和が提起しているもの 第5章 地方自治体―身近な政府からの平和/平井一臣 1 自治体から考える戦争と平和 2 安全保障問題と自治体 3 自治体からの発信 4 地域住民と自治体 5 新たな連帯の試み 第6章 インドの先住民族社会と平和/真実一美 1 インドの先住民族 2 資源へのアクセス 3 立ち退きへの抵抗 4 自立への努力 第7章 外国人―国民国家のはざまに生きる人々/吉田晴彦 1 日本社会と「外国人」 2 外国人問題とは何か 3 日本社会と外国人問題 4 共感に基づく社会を目指して 第8章 個人―兵役拒否/積極的な不服従/市川ひろみ 1 はじめに 2 自由主義的兵役拒否 3 代替役務型兵役拒否 4 民間役務型兵役拒否 5 選択的兵役拒否 6 ドイツにおける兵役拒否 7 イスラエルにおける兵役拒否 8 日本における兵役拒否 9 おわりに あとがき |