書籍名 | 欧米のホームレス問題(下) |
---|---|
副題 | 支援の実例 |
著者 |
中村健吾・ 中山徹・ 岡本祥浩・ 都留民子・ 平川茂編著 ![]() |
判型 | A5判 |
頁数 | 340頁 |
発行年月 | 2004年3月 |
定価 | 4,620円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02714-3 |
ジャンル | 貧困問題 |
本の説明 | 「ホームレス問題は現代における貧困の極限的な形態」との認識のもと、各国の事情に即して試みられている象徴的かつ具体的な支援策を紹介、検証する。多様な考え方、形態から日本の支援策のあり方を考える。 |
目次 |
目次 序 第I編イギリス はじめに−「連携」と「ボランタリー組織」による階層的・段階的支援の展開 第1章 ホームレス支援施策の焦点 第2章 地域におけるホームレス支援施策の実践一カーディフ市を事例にして 1 地域におけるホームレス支援施策研究の意味 2 カーディフのホームレス事情 3 ホームレス支援施策の構成 4 ホームレス支援施策の特徴 第3章 ホームレス支援におけるボランタリー組織の役割と支援の蓄積 1 ホームレス支援におけるボランタリー組織の役割 2 ボランタリー組織によるホームレス支援の蓄積 第4章 ボランタリー組織によるホームレス支援の実例 1 支援活動の最前線 アウトリーチ スープ・ラン、クロージング・ラン 医療サービス ディ・センター 2 一時居住施設の提供 シェルター ホステル サポーティッド・ハウジング 3 再定住に向けた支援 恒久住宅の確保 自立生活の支援とアフターフォロー一フォイヤ一による支援の実例 再定住の支援 注・参考文献 第II編ドイツ はじめに一自治体とNP0が個性的な支援を繰り広げるドイツ 支援の統一性と多様性 各章の要旨 連邦政府による改革にともなう就労への圧力 第1章 ホームレス生活者扶助連邦協議体一支援諸団体の全国組織 1 ホームレス生活者扶助連邦協議体の沿革、組織構成、財源 2 ホームレス生活者扶助連邦協議体の活動 3 駅からの追い出しに反対するキャンペーン 第2章 ノルトラインーヴェストファーレン州におけるホームレス生活者対策の具体的展開 1 州プログラム「ホームレス状態を回避する一持続的な居住の保障」 2 ノルトラインーヴェストファーレン州における各自治体のホームレス生活者対策 ビーレフェルト市における実践例 デュイスフルク市における実践例 第3章 フレンスブルク市一ホームレス生活者支援の先進的都市 1 社会事務所の統合化・組織改革・専門部局制の確立とホームレス問題への対策 行政機構改革と専門部局制 専門部局制とその意義 2 フレンスブルク市のホームレス生活者支援の構想 フレンスブルク市のホームレス対策の経緯 フレンスブルク市のホームレス生活者支援の構想 3 連邦社会扶助法による予防施策と再統合施策 ホームレス化を予防する措置 住居を失った人/ホームレス状態にある人への給付と支援サービス 施設の利用 4 ホームレス生活者自立支援一困窮者用の施設から普通住宅へ 5 連邦社会扶助法72条の新施行規則と「ベクバBeQua」の活躍 第4章 ブレーメン市における支援活動一「ヤコブの家」を中心に 1 ヤコブの家の組織と活動 2 「外来支援」と「就労相談」の役割 「外来支援」の基本的な業務 「就労相談」をめぐる最近の傾向 第5章 ベルリン州一大都市における支援の可能性 1 ベルリンにおけるホームレス生活者の現状 2 ベルリンにおけるホームレス生活者支援策 予防策 現にホームレス状態にある人への支援策 社会への(再)統合策 第6章 社会保険への加入をともなう就労プロジェクト 1 二一ダーザクセン州における「ホームレス生活者のための就労支援」プログラム 2 プログラム参加者の輪郭 3 オルデンブルク市における就労支援プロジェクト 4 ヴィルヘルムスパーフェン市における就労支援プロジェクト 5 社会保障政策か、それとも労働市場政策か 注・参考文献 第V編フランス はじめに一社会的緊急サービスから住宅保障への途とその課題 支援の複線化と参入プロセスの固定化 支援の「質」の問題 生活の安定が前提にある雇用確保の支援 第1章 社会的緊急性に応えた活動 1 社会福祉緊急サービスSAMUーsocial 2 「パリSAMUーSocial」の活動 アウトリーチ活動と緊急フリー115番サービス 緊急宿泊施設「緑の扉」 連帯一参入のためのセンター「庭園の館」 3 国鉄の連帯委員会 パリーリヨン駅の事例 マルセイユーサン・シャルル駅の連帯委員会の事例 第2章 宿泊施設 1 アソシエーションーシテ・カトリック救済会 シテ・サン・マルタン施設組織 シテ・ミリアム施設組織 2 全国宿泊施設アソシエーション連合会(FNARS)の活動 第3章 住宅保障のための制度的枠組みと支援の実態 1 行政の取り組み 国と地方とのパートナーシップにもとづく計画制度 「恵まれない者」のための県住宅行動計画(PDALPD) 地方住居プログラム(PLH) 2 民間非営利組織による居住支援活動 現状と課題 困窮者向け住宅の供給 社会レジデンスの運営 3 小括 〈補論〉社会賃貸住宅制度の動向 1 住宅困窮者への支援と社会住宅 2 新しい融資制度 3 社会賃貸住宅制度の課題 注・参考文献 第W編アメリカ はじめに一アメリカのホームレス生活者対策の到達点 第1章 地方政府のホームレス生活者対策一ロサンゼルス郡の「ケアの継続」とホームレス問題経営の限界 1 全米におけるロサンゼルス郡の位置 2 ロサンゼルス郡内のホームレス生活者の人口学的特徴 シェルター・パートナーシップによる調査 ロサンゼルス郡保健サービス局による調査 3 ロサンゼルス郡における大量ホームレス問題の構造的原因 労働市場の変化 住宅市場 福祉政策 4 ロサンゼルス郡のホームレス生活者対策 ロサンゼルス郡の「ケアの継続」 ロサンゼルス郡のホームレス問題経営 5 大量ホームレス間題経営の限界 緊急シェルター、通過施設および恒久住宅の有効性 社会的コストー公衆衛生、人権、社会的公正 ホームレス問題経営に対する異議 6 結論 第2章産業化したホームレス対策一通過施設Transitional Housingの展開とその到達点から 1 課題の設定 2 マキニー・ホームレス支援法と通過施設 3 「シェルター産業」の生成 4 通過施設と付帯するプログラムの諸事例 「就労支援」を主眼にすえた通過施設プログラムの事例から 家族ホームレスのための通過施設の事例から 通過施設の原型としての緊急シェルター 5 むすびにかえて 〈補論1〉アメリカのNPO(民間非営利組織) 1 ホームレス対策におけるNPOの位置 2 NPOとは何か? 3 NPOの2類型 4 NPOと行政機関の関係 〈補論2〉福祉改革とホームレス生活者 1 福祉改革以前 2 福祉改革以後 3 カリフォルニア州の福祉改革 4 ホームレス生活者からみた福祉改革 注・参考文献 |