書籍名 | いま平和とは何か |
---|---|
副題 | 平和学の理論と実践 |
シリーズ | グローバル時代の平和学第1巻 |
著者 |
藤原修・ 岡本三夫編 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 318頁 |
発行年月 | 2004年7月 |
定価 | 2,750円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02760-7 |
ジャンル | 平和学 |
本の説明 |
第1巻は全体の導入巻であり、原論的性格の論文から成る。グローバル時代の平和学の基本課題を明らかにしつつ、平和学の理論と実践を、暴力、デモクラシー、ジェンダー、宗教、思想、運動、教育の側面から考究する。 |
目次 |
〈グローバル時代の平和学〉刊行の辞 刊行に寄せて 序論 グローバル時代の平和学の意義と課題/藤原修 ―世界暴力構造の解明と克服に向けて 第T部 世界平和の行方 第1章 グローバル化時代における平和学の展望/武者小路公秀 1 グローバル化時代の平和学としての人間安全保障論 2 グローバル化時代の行動暴力のもとの人間不安全状況 3 グローバル化構造暴力と批判主義政治経済学的平和学 4 グローバル化文化暴力とカルチュラル・スタディーズ平和学 5 まとめ 第2章 イラク戦争と二一世紀の世界秩序/板垣雄三 1 はじめに 2 反テロ戦争のコンテクストとイラク戦争 3 プロセスとしての民主主義と多元的世界 4 帝国の終わりと国際社会を横溢する公共性 5 むすび―新秩序構想のインキュベーション 第3章 世界史認識と平和/油井大三郎 1 はじめに 2 人間の本能と戦争の起源 3 近代化は戦争を抑止したのか 4 「戦争の記憶」とナショナリズムの相対化 5 結びにかえて 第U部 平和理論の新たな地平 第4章 平和学へのアプローチ/岡本三夫 ―平和・暴力概念を手がかりに 1 はじめに 2 暴力と平和の多義性について 3 攻撃性生得論と戦争 4 革命と「人道的介入」における暴力行使 5 平和学の価値指向性と倫理性 6 おわりに 第5章 民主主義の非暴力化をめざして/萩原能久 1 民主主義と平和?―絶対的価値に祭り上げられたイデオロギー 2 民主主義と平和の理論―J・ガルトゥングとB・ラセット 3 近代民主主義の前提に潜む暴力性 4 ポパーの民主主義論―流血なき解任システムとしてのデモクラシー 5 他者性の問題―少数派に認められるべき無条件に平等なチャンス 6 結びにかえて 第6章 ジェンダーと平和/森玲子 1 はじめに 2 ジェンダーとフェミニズム 3 ジェンダーの視点導入の意義 4 ジェンダー・パースペクティブと平和 5 ジェンダー・パースペクティブによる平和的社会システム構築の提案 6 終わりに 第7章 宗教と平和/鈴木規夫 1 はじめに 2 構築された宗教 3 発明された平和 4 むすびに 第V部 平和をつくる人々―思想・運動・教育 第8章 平和主義とは何か/藤原修 1 はじめに 2 平和主義と似て非なるもの―疑似平和主義 3 総説―戦争と平和をめぐる思想・態度の基本類型 4 相対平和主義・防衛主義・聖戦 5 絶対平和主義 6 正戦の復権と歴史的平和主義 7 むすびにかえて―戦後日本の平和主義 第9章 プルトニウム問題と科学者平和運動/鈴木達治郎 1 科学者と平和―深い関係と認識ギャップ 2 プルトニウム問題と科学・技術の二面性 3 科学者平和誓約運動について 4 平和のための科学技術―科学者の社会的責任とその実践 第10章 平和教育―平和を創る人を育てる/村上登司文 1 はじめに 2 日本の平和教育の展開 3 平和教育の実践状況と子どもの平和意識 4 世界の平和教育 5 まとめと平和教育の課題 執筆者紹介 |