書籍名 | 刑事裁判の心〔新版〕 |
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副題 | 事実認定適正化の方策 |
著者 |
木谷明著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 296頁 |
発行年月 | 2004年7月 |
定価 | 3,960円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02764-X |
ジャンル | 刑事法 司法制度・裁判実務 |
本の説明 |
「事実認定の適正化」を説き、実体的真実発見主義に基づく公正な裁判の課題を追究してきた著者が心血を注いだ論集。「富士高校放火事件」に関する記述を大幅に書き改めた新版。 |
目次 |
新版はしがき はしがき 序 章 刑事裁判の心 一 N地裁A判事 二 ある取込み詐欺事件 三 審理が進むにつれて 四 最終判断にいたるまで 第一章 事実認定の適正化 第一節 裁判官生活を振り返って 一 はじめに 二 私の裁判官としての略歴 三 刑事裁判との出会い 四 生涯の師故樋口勝判事との出会い 五 事実認定適正化の方策(パートU) 六 おわりに 第二節 事実認定適正化の方策 一 はじめに 二 関与した主要な裁判例の概要 三 事件処理の過程で痛感したこと 四 物的証拠に関する捜査官の作為の問題について 五 自白の任意性について 六 別件逮捕・勾留及び余罪取調べに関する規制の仕方について 七 自白の信用性について 八 おわりに 第三節 事実認定における検証(とくに夜間検証)の重要性について 一 はじめに 二 事実認定における検証(とくに夜間検証)の重要性 三 夜間検証の重要性を示唆する最高裁の判例について 四 下級審の裁判例について 五 先例から学びとるべき点について 六 おわりに 第二章 裁判官からみた弁護人活動−とくに否認事件の争い方を中心として− 一 はじめに 二 弁護人活動の難しさと重要性 三 弁護人活動をいっそう困難にしている主たる要因 四 弁護人の意見陳述のあり方について 五 弁護人の冒頭陳述について 六 書証に対する同意・不同意 七 客観的証拠の早期保全と証拠の客観化の努力 八 物的証拠に対する取組み方 九 捜査書類の記載や捜査経過に関する捜査官の証言の信用性 一〇 情況証拠の評価について 一一 検証の重要性 一二 鑑定に対する取組み方 一三 犯人識別供述の信用性 一四 自白の任意性について 一五 別件逮捕ないし余罪取調べの限界の問題に関する実務の新たな展開 一六 取調べ状況と自白の信用性との関係−鹿児島事件に関する最高裁判決の説示 一七 自白の信用性判断のための注意則について 一八 「供述の経過」という立証趣旨により、証拠能力のない供述調書 を取り調べることの可否について 一九 最終弁論のあり方 二〇 おわりに 第三章 犯人の特定 一 はじめに 二 「犯行と被告人との結びつき」の認定に関する基本的態度 三 目撃供述、犯人識別供述による認定 四 情況証拠による認定 五 物的証拠による認定 六 被告人の言動による認定 七 自白による認定 ハ アリバイに関する認定 九 おわりに 第四章 いわゆる臭気鑑別書の証拠能力 一 はじめに 二 臭気選別実験の実際 三 裁判例の概観 四 学説の概観 五 問題の所在等 六 問題点の検討 七 設問に対する結論 八 旧稿公表後の判例の補足 〔資料〕 |