書籍名 | オキナワを平和学する! |
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著者 |
石原昌家・ 仲地博・ ダグラス=ラミス編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 230頁 |
発行年月 | 2005年5月 |
定価 | 2,420円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02847-6 |
本の説明 |
平和を希求してきた沖縄の課題を整理し、「平和な島」創りを阻む要素を解明。平和的営みを模索してきた住民の思想を歴史的にたどり、脱基地化への課題をさぐる。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
はしがき 序章 沖縄国際大学構内米軍ヘリ墜落事件/石原昌家 1 はじめに 2 日本復帰(一九七二年)以前の三大米軍機墜落事件 3 沖縄国際大学建設中の事故と上空での訓練 4 むすび―多発する軍用機墜落事故と「オキナワを平和学する」大学生 第T部 脈々と流れる「無戦世界」の思想 第1章 無戦論の系譜/比屋根照夫 1 無戦思想の萌芽 2 在米沖縄青年の活動 3 黎明教会の社会改造運動 4 無戦世界の樹立に向けて 第2章 琉球・沖縄の平和思想―「非暴力」の視点から/安良城米子 1 はじめに 2 「非暴力」の概念と定義 3 異国船への平和的対応 4 米軍への「非暴力」的対応 5 おわりに 第3章 平和国家を問う沖縄/仲地博 1 日本の姿 2 国を問う沖縄 3 平和憲法を問う沖縄 4 おわりに 第4章 沖縄戦報道と沖縄メディアの平和意識/保坂廣志 1 はじめに 2 『沖縄新報』の沖縄戦報道 3 本土紙の沖縄戦報道 4 米国紙の沖縄戦報道 5 戦後沖縄メディアの平和意識 第U部 基地オキナワの六〇年目が問うこと 第5章 9・11以後の米国の軍事戦略と沖縄/前田哲男 1 はじめに 2 ラムズフェルドの軍事改革 3 米軍再編と在日米軍基地 4 沖縄基地への影響 5 おわりに―「新防衛計画の大網」と「米軍再編」との関連 第6章 代理署名訴訟―平和を訴えた裁判/高良鉄美 1 代理署名とは? 2 代理署名訴訟 3 代理署名訴訟判決 4 代理署名訴訟の間の沖縄の動き―県民投票 5 代理署名訴訟と県民投票との関係 6 その後―駐留軍用地特措法改正問題 第7章 米軍(基地)の社会と植民性/C・ダグラス・ラミス 1 「基地帝国」 2 占領意識 3 沖国大米軍ヘリ墜落事件を通して 第8章 普天間基地移設と辺野古新基地問題/宮城康博 1 はじめに 2 SACO処分 3 市民投票 4 経済振興という信仰 5 自然保護に逆行 第V部 沖縄戦体験の真実が問うこと 第9章 沖縄戦体験のジレンマ―沖縄戦体験記録のダブルスタンダード/石原昌家 1 はじめに 2 問題の所在 3 「沖縄戦体験記録の二重構造」を生んだ「援護法」 4 沖縄戦の真実 5 むすび―「軍民一体」路線の本格化と「無戦世界」の創出 第10章 旧軍飛行場用地問題を通して考える国民保護法と補償/豊島緑 1 はじめに 2 旧軍飛行場建設の背景 3 土地接収と地主 4 飛行場建設工事と住民動員 5 戦後から復帰まで―米軍管理下 6 日本復帰―国有地化 7 七飛行場、現在の状況と地主会 8 旧軍飛行場用地問題解決促進協議会設立から現在まで 9 解決にむけて 10 むすび―国民保護法と補償 第11章 有事法制下の沖縄戦書きかえ/渡名喜守太 1 はじめに 2 『ある神話の背景」 3 二〇〇三年に現れた沖縄戦史書きかえの動き 第12章 平和の文化の創造と発信/大城将保 1 「平和の文化」とは 2 沖縄の歴史と平和思想 3 戦争の記憶と文学 4 平和資料館の展示 5 平和ガイドと戦跡保存運動 6 いのちの歌 第W部 沖縄がめざす平和社会 第13章 自治体の平和施策/仲地博 1 沖縄からの発信 2 沖縄市と読谷村の事例 3 平和施策の法的根拠 第14章 地域の戦争体験・戦争遺跡掘り起し運動/吉浜忍 1 はじめに 2 若者による沖縄戦体験の掘り起こし 3 南風原陸軍病院壕の保存公開 4 地域に根ざした平和創造の取り組み 5 むすび 第15章 海の向こうに描く夢―世界のウチナーンチュ・ネットワークの可能性/新垣誠 1 はじめに 2 沖縄と近代国家日本 3 ウチナーンチュ・ネットワークの展開 4 世界のウチナーンチュ・ネットワークの可能性 第X部 「オキナワを平和学する」世代間座談会 参考文献 あとがき |