書籍名 | 東アジアにおける社会政策学の展開 |
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著者 |
社会政策学会編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 290頁 |
発行年月 | 2006年10月 |
定価 | 4,180円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02980-4 |
ジャンル | 社会政策 |
本の説明 | 「生産的福祉」のもと社会改革を進める韓国、市場経済に対応した社会保障制度整備を行う中国、そして日本の具体的政策を明らかにし、社会政策学確立の可能性をさぐる。 |
目次 |
はしがき 序章 東アジアにおける社会政策学の可能性/武川正吾 1 これまでの東アジア社会政策研究 2 新しい研究関心 3 社会政策学会における東アジア研究の取り組み 4 東アジア各国における社会政策学の確立 第T部 社会政策学の現状と課題 1章 日本における社会政策の展開と特質―東アジアの比較軸/玉井金五 はじめに 1 20世紀前半期における展開 2 高度成長期の様相 3 低成長期における再編 4 東アジア間比較に向けて 2章 韓国における社会政策学の可能性/尹朝徳 1 序論 2 韓国における福祉制度の拡大推移 3 政府の社会政策 4 労働組合の政策建議活動 5 学界の対応 6 大学での社会政策学講義 7 要約および結論 補論@ 韓国における社会政策概念の浮上と社会政策学の可能性/金淵明 1 社会政策学の受容とその流れ 2 1997年の経済危機以降における社会政策概念の浮上 3 分科学問としての社会政策「学」の発展可能性 3章 中国の社会政策/楊団 はしがき 1 中国社会政策形成の客観的環境 2 中国社会政策が直面している構造的社会問題 3 中国社会政策の基本内容 4 中国社会問題の論争焦点 5 中国において社会政策を構築するための当面の急務 補論A 社会政策時代に向かう中国/王思斌 補論B 中国における社会政策の発展/唐鈞 1 中国における社会政策の発展状況 2 中国における社会政策の発展趨勢 3 中国における社会政策の発展構想 第U部 東アジアにおける社会政策の諸相 4章 韓国の開発主義福祉レジーム―新しい東アジア福祉レジームを求めて/鄭武權 はじめに 1 東アジア福祉レジームに関する理論的議論 2 韓国型開発主義的福祉レジーム―比較の視点 3 開発主義福祉レジームの持続性 ―グローバリゼーション、民主化、人口高齢化のインパクト 4 結論:今後の研究課題 5章 金大中政府の「生産的福祉」―その歴史的意味と残された課題/李惠Q はじめに 1 IMF危機と金大中政府の「生産的福祉」 2 金大中政府の社会福祉改革 3 未完の課題と新しい政府の選択 6章 金大中政府の女性政策/鄭鎭星 1 金大中政府の女性政策を決定した変数 2 金大中政府の女性政策の内容 3 女性労働および女性福祉政策 4 女性暴力、女性の人権および女性の代表性増進政策 5 女性機構および法・制度整備 6 女性運動とジェンダー・ポリティックス 7 むすびにかえて 7章 韓国社会保障システムの財政的安定性と政策的措置/朴純一 1 経済危機と社会保障支出の増加 2 高齢化社会成熟期にみられる社会保険システムの財政的不安定さ 3 社会支出の財政的安定化のための政策的措置 8章 改革後の中国における社会変動と福祉多元主義の発展/熊跃根 ―中国福祉レジームをめぐる討議 はじめに 1 中国における社会福祉発展の歴史的背景 2 市場経済下の社会問題と社会福祉・社会政策に与えるインパクト 3 市場経済時代の福祉多元主義の発展 4 結論と議論 9章 中国における医療保険の形成とその実態/于洋 はじめに 1 従来の医療保険制度の仕組みとその実態 2 医療保険改革の背景 3 改革期における動向とその実態 4 基本医療保険制度の形成とその実態 5 市場経済への転換と医療保険改革との関連 おわりに 終章 東アジアにおける社会政策の可能性/埋橋孝文 はじめに―東アジアにおける社会政策の新時代 1 東アジアと日本―相互に学べる共通基盤の生成 2 後発性利益の「享受」から「喪失」へ 3 中国の高度成長と所得分配の動向―中国国内での「社会政策」への注目 4 東アジア社会政策における「労働と福祉」の関係をめぐって おわりに―東アジア社会政策統計データベースの整備・構築 年表 |