書籍名 | 歴史・思想からみた現代政治 |
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著者 |
出原政雄編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 250頁 |
発行年月 | 2008年7月 |
定価 | 3,190円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03110-5 |
ジャンル | 政治学 |
本の説明 |
愛国心、新自由主義、歴史認識など現代政治の焦点となる問題が、歴史的にどのような背景で発生し、展開してきたのか。グローバル化のなかで国民国家の価値・規範が変容する今、新たな政治の枠組みを歴史・思想から考える |
目次 |
目 次 はしがき T グローバリゼーションと国民 第1章 新自由主義―市場原理主義と国家の変容 【長谷川一年】 1 はじめに 2 自由主義の思想史 3 新自由主義の展開 4 国家と権力の変容 5 新自由主義の限界 6 日本の新自由主義 (コラム1)グローバル化と新自由主義 第2章 愛国心―知的伝統の再発見 【出原 政雄】 1 はじめに 2 愛国心の定義と知的伝統 3 近代日本における「愛国心」の形成と展開 4 戦後日本の愛国心論議 5 むすびに (コラム2)現代の若者と愛国心 第3章 移民―近代日本の経験と現在 【岡林 伸夫】 1 はじめに 2 「移民の国」アメリカ 3 アメリカにおける日本人移民 4 近代日本における「移民」問題 5 むすびに―現代日本の「移民社会」化 (コラム3)難民 U 民主政と国民 第4章 民主主義―夢と現実 【宮崎 晶行】 1 はじめに―魔性の力 2 民主主義の歴史―古代民主主義から 近代民主主義へ 3 近代日本と民主主義 4 未完の維新と戦後民主主義 (コラム4)福沢諭吉「門閥制度は親の敵で 御座る」 第5章 福祉―社会的排除と国民統合 【田中 和男】 1 はじめに 2 欧米の社会福祉―カリタスから福祉 国家へ 3 前近代日本の社会福祉―慈悲と仁政 4 文明としての「福祉」―欧米の社会福祉 の紹介 5 制度としての福祉―近代日本の福祉政策 6 憐れみとしての福祉からの脱却―近代 日本の福祉をめぐる言説 7 戦後日本の社会福祉―バリアのない社会 を求めて (コラム5)前近代の捨子養育 第6章 国家と軍隊―文民統制の変遷 【竹本 知行】 1 はじめに 2 近代日本の国家形成―集権化と軍隊 の整備 3 近代日本における国民形成―軍隊と社会 4 帝国軍隊の基本的性格―成長と変質 5 むすびに―第二次世界大戦後の自衛隊と 文民統制 (コラム6)軍隊の内幕 V ネーションを超えて 第7章 歴史認識―過去の記憶と政治の論理 【馬原 潤二】 1 歴史認識をめぐる風景 2 背景―歴史・政治・国民国家 3 「過ぎ去ろうとしない過去」―ドイツ の場合 4 「帝国」から「平和国家」へ―日本の 場合 5 展望―歴史認識のこれから (コラム7)ナショナル・ヒストリーと スケープゴート 第8章 アジア―対立と共同のはざまで 【萩原 稔】 1 はじめに―日本人の「アジア」イメージ 2 日清戦争以前における日本と「アジア」 3 「一等国」日本と「アジア」 4 アジア・太平洋戦争―「アジア」への 回帰とその背景 5 戦後における日本と「アジア」 6 むすびに―現代における日本と「アジア」 (コラム8)孫文「大アジア主義」講演 あとがき |