書籍名 | 生活・女性問題をとらえる視点 |
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著者 |
伊藤セツ著 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 300頁 |
発行年月 | 2008年10月 |
定価 | 3,630円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03116-7 |
ジャンル | 労働問題 |
本の説明 |
約半世紀にわたる著者の研究姿勢と観点、実践の集大成。社会政策・生活科学・ジェンダーの3視点からの研究、政府統計の批判的加工利用と自前の調査による実証的手法は、現今の風潮への問題提起でもある。 |
目次 |
目 次 はしがき 第1部 生活問題をとらえる―その視点と手法 第1章 世帯・家族・個人―と,階級・ジェンダー ■1990年代前半の社会政策学の動向をふりか える 1 家族と社会政策 2 労働問題研究領域における階級とジェンダー 3 社会政策の標準論争の周辺 4 労働力再生産の単位は多様な形態をとる 世帯 第2章 生活・ジェンダー・社会政策 ■労働と労働力再生産論の反省と新展開 1 社会政策学は「再生産」「非市場」の問題も 包括した 2 労働問題研究と生活問題視点・ジェンダー 視点との関係 3 広義の労働と労働力の再生産論にジェンダー の視点を 4 生活研究のツールとしてのジェンダー統計 5 ジェンダー視点の可能性と限界 第3章 家族内のジェンダー不平等と平等 ■生活経営学の視点から 61 1 「国際家族年」における家族とジェンダー 再論 2 家庭内無報酬労働の測定のための各種生 活時間調査の試み 3 家庭経済ジェンダー統計をめぐる諸問題 4 家族とジェンダー・エクイティへ―「国際高齢者年」 (1999)への流れで 第4章 ジェンダー統計視点にたつ ■研究動向 1 ジェンダー統計への注目 2 社会政策学会とジェンダー課題と経済統計学 3 2000年代のジェンダー統計研究の動向 4 政府統計の一ユーザーとしての政府統計に望 むこと 第5章 社会福祉・社会政策・生活科学の学際性 1 3つの領域の内容的関連 2 社会政策学・社会福祉学・生活経営学の接点 と異同の基本的確認 3 社会政策学会はどのようにして100年の 節目を通過したか6 4 50周年通過点での日本社会福祉学会への 問題提起 5 生活経営学部会はどのようにして30年を 通過したか 第2部 女性問題をとらえる―思想・運動・労働 第6章 女性解放思想と現代フェミニズム 1 女性解放思想とフェミニズム 2 現代フェミニズムの思想的背景と流れ 3 労働運動とフェミニズムの幸福な結婚のために 4 フェミニズムの階級性 第7章 女性文化概念の多義性 1 「女性文化」概念の概観 2 昭和期以降の日本における「女性文化」の 使われ方 3 欧米における「女性文化」概念―第二波 フェミニズムの「女性文化」論的解釈 4 現代フェミニズムの行方と「女性文化」 第8章 21世紀への女性運動の課題から北京会 議をふりかえる 1 先頭に立つ国連の女性運動 2 国際的女性運動の変遷と北京女性会議 3 4回の国連女性会議と北京会議の特徴 4 「グローバル・フェミニズム」と21世紀の課題 第9章 戦後60年の日本の女性運動の思想を 問う 1 2つの方向から考える 2 かえりみれば2005年から1945年 3 わたしの女性運動の出発点からたどる 戦後女性運動 4 「第二波フェミニズム」と国連の女性政策と 第10章 貧困の撲滅とディーセントワークをめざす世界 の女性労働 1 世界の貧困 2 世界の女性労働に関する国連の21世紀 冒頭戦略・国際的約束と目標 3 世界の女性労働の概観―「非農業部門の 賃金雇用における女性の割合」に注目して 4 世界の女性労働の「いま」を読むツール 5 日本の女性労働,そして男性労働のいま 文 献 おわりに:両性のワーク・ライフ・バランスを求めて ―社会政策・生活科学・ジェンダー論の共同作業 事項索引 |