書籍名 | 国際結婚論!?[歴史編] |
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著者 |
嘉本伊都子著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 136頁 |
発行年月 | 2008年10月 |
定価 | 1,980円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03118-1 |
ジャンル | 社会学 |
本の説明 |
明治時代に日本で生まれた言葉「国際結婚」。男と女の歴史から、日本の国がみえてくる。江戸時代から第二次世界大戦までの〈異国人〉間関係にあった人々の足跡をたどりながら歴史感覚と国際感覚を養う。 |
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目次 |
はじめに 序 国際結婚とは何か? ・インターナショナル・マリッジ? ・「雑婚」と訳されたインタルマリアージ ・「国際結婚」は、日本生まれの言葉 ・江戸時代のクニと現代社会のクニ、何が違う? ・「結婚」って何? 1 江戸時代に国際結婚はあったのか? ・インターレイシャル・インティマシー ・鎖国以前のこと―アダムズとおゆき ・鎖国へ―ジャガタラお春はなぜ追放された のか? ・鎖国時代―遊女が出入りした空間〈出島・ 唐人屋敷〉 ・開国へ―唐人お吉の「看護名義のお仕事」 ・「正式な妻」への過渡期的形態―ラシャメンおち ょう ・マダム・バタフライ―蝶々夫人 2 ナポレオンと国際結婚の意外な関係 ・イギリス領事からの問い合わせ―慶応3年と 明治5年 ・ナポレオン法典とフランス人権宣言―女は市民 じゃないの? ・ナポレオン法典と内外人民婚姻条規の共通点 ―夫婦国籍一元主義 ・ナポレオン法典と内外人民婚姻条規の相違点 ―ラフカディオ・ハーン ・外国人婿養子たちの「日本人への道」 3 箱のなかの日本人? ■明治時代の「国際 結婚」 ・1872年壬申戸籍の成立―「家」の箱 ・旅券(パスポート)第1号―「船」の箱 ・分限主義時代の「日本人タルノ分限」―「家」と 「船」の箱の癒着 ・ボクはどこの箱に入ればいいの?―「私生 子」法と「国際結婚」 ・イギリスでの裁判に勝利した国際結婚カップル ・タイムズ紙に載った「野蛮国」の婚姻の勝利 ・分限主義時代の「国際結婚」―1873〜 1899年 4 植民地の拡大と女性の移動 ・国民国家形成(ネーション・ビルディング)と領土 確定 ・内地と外地―「船」の箱の拡大 ・外地(植民地)獲得のための戦争―日清・ 日露戦争 ・海を渡る「娼婦」と「花嫁」 ・なぜ花嫁は海を渡るのか? 5 創氏改名と国際結婚 ・植民地出身者と内地人のインターマリッジ ・家族・親族システムは地域や文化によって 多種多様 ・内鮮結婚―内地人と朝鮮人の結婚 ・植民地時代の入夫・婿養子 ・「創氏改名」 ・内地での内鮮結婚 ・外地での内鮮結婚 ・日本国籍剥奪とサンフランシスコ平和条約 ・「韓国・朝鮮籍」と日本人との結婚 6 戦争と国際結婚 ・サムライの「いくさ」・国民兵の「大戦」 ・夫婦国籍同一主義から独立主義へ―パパ の国とママの国が戦争をしたら ・山田耕筰と日本人女性の権利―参政権と 男女平等 ・「写真花嫁」から「戦争花嫁」へ―異人種間 婚姻という障害の除去 ・戦勝国の男性による敗戦国の女性の支配 ・軍事基地と女性と子どもたち ・戦争博物館に何を展示するか―結婚の軍 事化と脱軍事化 ・戦争花婿!? おわりに 年 表 |