書籍名 | 介護保険法と権利保障 |
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著者 |
伊藤周平著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 480頁 |
発行年月 | 2008年10月 |
定価 | 7,150円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03125-9 |
ジャンル | 社会保障法 |
本の説明 |
高齢者や障害者に負担のみ強いる社会保障改革でよいのか。憲法の生存権規定の法的性格論議にとどまらず、後期高齢者医療制度等の社会保障改革の内実を権利保障の視点から批判的に検証し、将来を展望する。 |
目次 |
目 次 凡 例 序章 問題の所在―社会保障改革と介護保険法 1 日本社会の現状と社会保障 2 社会保障改革の展開と介護保険法 3 介護保険法への社会保障法学の対応と 課題 4 本書の問題意識と構成 第1章 介護保険法の現状と諸問題 1 介護保険法の現状 2 介護保険法の諸問題 第2章 介護保険法の給付と給付受給権 1 問題の所在―介護保険法と給付受給権 の問題 2 老人福祉措置制度のもとでの介護サービス 請求権 3 介護保険の給付構造と給付受給権の特徴 4 介護保険給付受給権をめぐる法的問題 5 生活保護法と老人福祉法による介護保険 給付の補完 6 介護保険の給付受給権の本質と課題 第3章 要介護認定と被保険者の権利 1 要介護認定の法的性格と仕組み 2 要介護認定と被保険者の保険給付受給権 3 要介護認定基準・支給限度額と被保険者 の給付受給権 4 要介護認定と被保険者の申請権・手続的 権利 5 被保険者の権利保障からみた要介護認定 の法的課題 第4章 介護保険ケアマネジメントと要介護者 の権利 1 介護保険法とケアマネジメントの制度化 2 介護保険ケアマネジメントの概要 3 介護保険ケアマネジメントの法的問題 4 要介護者の権利保障からみた介護保険法 ケアマネジメントの法的課題 第5章 介護事業者・介護労働者とサービス利用 における要介護者の権利 1 問題の所在―福祉契約論の隆盛とその 限界 2 介護保険契約と契約規制をめぐる法的 問題 3 介護事業者の現状と介護労働者の労働条 件問題 4 介護事故をめぐる法的問題 5 介護保険サービスの質の確保と要介護者 の権利 6 要介護者の権利保障からみた介護保険サ ービスの課題 第6章 介護保険料負担と被保険者の権利 1 介護保険の財政構造と介護保険料訴訟の 動向 2 介護保険料と租税法律主義 3 介護保険料賦課と減免の法的問題 4 介護保険料の特別徴収と保険料滞納者へ の給付制限 5 被保険者の権利からみた介護保険料負担 の課題 第7章 介護保険行政争訟と被保険者・要介護者 の争訟権 1 介護保険行政争訟の概要 2 介護保険行政争訟の現状と諸問題 3 被保険者・要介護者の争訟権保障からみ た介護保険行政争訟の課題 第8章 介護保険法と要介護者の権利擁護 1 介護保険法と権利擁護の意味内容 2 介護保険法令による要介護者の権利擁護 3 関連法制による要介護者の権利擁護 4 介護保険法のもとでの要介護者の権利擁 護の課題 第9章 介護保険法と社会保障立法の変容 1 介護保険法と社会保障改革 2 障害者自立支援法と障害者福祉法制の 変容 3 保育制度改革と児童福祉法の変容 4 年金制度・生活保護制度改革と所得保障 法の変容 5 医療制度改革と後期高齢者医療制度 終章 介護保険法のゆくえと権利保障の課題 1 介護保険法のジレンマと改革案 2 改正介護保険法のゆくえ 3 社会保険方式の限界と社会保障制度とし ての社会保険 4 課題と展望―要介護者の権利保障の観点 から あとがき 索 引 |