書籍名 | 低炭素社会への選択 |
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副題 | 原子力から再生可能エネルギーへ |
著者 |
遠州尋美編著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 260頁 |
発行年月 | 2010年1月 |
定価 | 2,860円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03141-9 |
ジャンル | 環境問題 |
本の説明 |
加速する地球温暖化にどうやって歯止めをかけるのか。低エネルギー社会を築き、脱化石をめざすには原発依存か、自然エネルギーの促進か。様々な視点と取り組みから、エネルギー政策をめぐる争点とその未来を考える。 |
目次 |
はしがき 関連用語一覧 序 章 温暖化の最新情報 ◆IPCC第4次評価報告書から ・・・・・・・・・・・・・・・・・・田浦健朗 はじめに 温暖化問題の近年の動向/IPCC第4次評価報告 書(AR4)にみる気候変動の可能性/温暖化の影 響/温室効果ガス排出量の推移および見通し おわりに―温暖化対策の展望 第1章 原子力発電は地球温暖化問題の切り札か ・・・・・・・・・・・・・・・・・・早川光俊 はじめに 工業化以前からの気温上昇を2℃未満に/際立 つ日本政府の原子力依存/原子力発電の歩み/ 原発をめぐる現状/新・国家エネルギー政策の 問題点/温暖化対策と原子力発電/原子力発電 の安全性/放射性廃棄物の処理/原子力発電所 の経済性/エネルギー安全保障と原発/地球温 暖化を防止するために おわりに 第2章 巨費を費やす原子力立国 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・速水二郎 はじめに 核燃料サイクルと原発をめぐる資金問題/原子 力立国計画に注ぎ込まれる巨額の税金/高騰し 始めた核燃料/原発マネーが歪める地域経済/ 限りなく不透明な原発の発電単価/闇に包まれ た放射性廃棄物処理/原発の老朽化,耐震補強 と原発事故補償 おわりに 第3章 RPS法決定の舞台裏 ◆なぜ自然エネルギー促進法は挫折したのか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村啓二 はじめに エネルギーのグリーン化と課題/自然エネルギー促進法 の制定運動/RPS 法の成立と自然エネルギー促進法 の挫折/RPS法下の自然エネ ルギー政策 おわりに 第4章 バイオ燃料をめぐる暗闘 ・・・・・佐野 寛 はじめに バイオ燃料とは何か/バイオエタノール/バイ オディーゼル燃料/第2世代バイオ燃料 おわりに 第5章 日本に根ざした風力発電技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・永尾 徹 はじめに 風力発電の状況/風力発電の諸特徴/日本の風 車を取り巻く脅威/SUBARU風車の開発―日本の 環境条件に適合するシステムを目指して/ダウ ンウインド風車開発への挑戦―SUBARU80/2.0 おわりに―風力発電の今後の課題 第6章 エコライフ実現の課題を探る大阪ガスNEXT21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・篠倉博之 はじめに 都市ガス事業の展開による地球環境保全への貢 献/エコライフをどうつくるか―NEXT21居住実 験/NEXT21居住実験の具体的取り組みとその成 果/新たな近未来へ向けた実験―第3フェーズの新 規実験 おわりに 第7章 商店街が取り組むエコ活動 ◆KICSの地域情報化推進事業を通して ・・・・・・・・・・・・・・・・・・樋爪 保 はじめに KICS―商店街の情報化推進に向けた共同の取り 組み/カード一括処理事業/物流経費合理化事業 /インターネット通販事業―きょうとウェルカム/鉄道交通 との連携事業―電車deエコ/「レール&ショッピング」の 本格実施 おわりに 第8章 市民が主役の再生可能エネルギー普及 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・豊田陽介 はじめに 自然エネルギーと持続可能なエネルギーシナリオ/急速に普 及し始めた自然エネルギー/ドイツと日本の自然エネ ルギー普及政策/市民が主役の自然エネルギーの普及 /市民全体の自然エネルギー活用事例 おわりに 第9章 成長から質的発展へ ◆サステイナブル社会ノート ・・・・・・・・・・西川榮一 はじめに 工学的人間観/技術利用の活動と社会経済/生 産力の拡大と技術の性格/生産力拡大と動力・ エネルギー技術・エネルギー使用量の増大/人の活動と 廃棄物・環境問題/地球温暖化/地球温暖化と 食料問題/サステイナブル社会へ向けたエネルギー転換 おわりに―成長指向から質的発展へ 終 章 脱化石に向けたエネルギー転換 ・・・遠州尋美 はじめに IPCC報告書にみる温暖化の状況と温室効果ガス 削減長期目標/緩和ポテンシャルからみた長期 目標/脱化石をめぐるエネルギー転換とその展望/ IPCCの示す中期的緩和策 おわりに |