書籍名 | 台湾法の歴史と思想 |
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著者 |
後藤武秀著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 188頁 |
発行年月 | 2009年9月 |
定価 | 2,640円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03179-2 |
ジャンル | 法哲学・法社会学・法制史 |
本の説明 |
統治と抵抗の図式にとらわれない台湾法の鳥瞰図を提示する。第1部は日本統治下の台湾人固有の祭祀公業をよむ。第2部は第二次大戦後の国民党政権下の政治と法を紹介。第3部は文化から独自の法概念を探る。 |
目次 |
■第1部 日本統治下の台湾法 第1章 台湾法史研究の意義 台湾の歴史/台湾史の見方/日本統治時代の 時期区分/法文化史の立場 第2章 日清条約と台湾の領有 下関条約と台湾の割譲/台湾及澎湖列島住民 退去条規/住民退去条規と裁判 第3章 台湾統治基本法の変遷 台湾統治の基本方針/六三法の制定/三一法 の制定/法三号の制定/法三号の施行と台湾 の特殊事情の調整/委任立法と帝国憲法の関 係 第4章 裁判所制度の創設と変遷 裁判所制度の変遷/台湾における司法権の独 立性/台湾領有初期における民訴不受理法/ 民訴不受理法の運用/民事争訟調停制度/南 中国の領事館の裁判権 第5章 刑事法 軍政時期の刑事法/民政時期の刑事法/「匪 徒刑罰令」/犯罪即決制度/治安維持のため の諸施策/アヘンに関する罪/行刑 第6章 民事法 民事事件の適用法/台湾の慣習 ■第2部 第二次大戦後の台湾法 第1章 党国体制下の政治と法 中華民国による台湾接収/中華民国憲法の制 定/厳戒令と動員戡乱時期臨時条款/戒厳令 と動員戡乱時期臨時条款下の法制度/民主化 要求と弾圧/行政機構の矛盾 第2章 台湾経済の発展と戒厳令解除後の法 戦後の台湾経済/憲法修正/国家発展会議以 降の憲法修正/会社法改正 第3章 戦後台湾における祭祀公業の変遷 解体整理か再編か/中華民国期における祭祀 公業の整理/祭祀公業解体整理の事例/財団 法人祭祀公業の新設/祭祀公業の将来 ■第3部 台湾人の法概念 第1章 台湾における罪観念 ―『玉歴鈔伝』の描く罪とその予防 勧善懲悪思想の復活/『玉歴鈔伝』の概要/ 地獄十殿と罪/『玉歴鈔伝』に見られる罪の 類型/現代社会に示唆するもの 第2章 法文化と食文化 法文化の一側面としての法行動/食文化の比 較/法行動の比較/行動を促す要因―国家に 対する信頼度 資 料 参考文献 あとがき |