書籍名 | 分権と自治体再構築 |
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副題 | 行政効率化と市民参加 |
著者 |
坪郷實/ ゲジーネ・フォリャンティ=ヨースト/ 縣公一郎編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 260頁 |
発行年月 | 2009年11月 |
定価 | 3,190円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03192-1 |
ジャンル | 行政・地方自治 |
本の説明 |
分権性が強いとされるドイツと分権途上にある日本を比較対象とし、分権改革下の自治体再構築をめぐる論点を分析。財源配分や権限委譲という問題以外に、〈行政効率化〉と〈市民参加〉をキーワードに市民自治の観点から再構築への道を模索する。 |
目次 |
はじめに ■第T部 自治体の再構築 1.市民自治体の独日比較―構想と実践 ・・・・・・・・・・・・ ゲジーネ・フォリャンティ=ヨースト 概念と規範/文脈的条件としての地方分 権と自治権/市民と国家の協力の実際/ パートナーシップの異なる実践形態/結論 2.改革圧力の下にあるドイツの地方自治 ―近年の市民参加と経済効率化の傾向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヨルク・ボグミル ドイツの地方自治/地方自治体を覆う改革 指向への圧力/改革指向のトレンドの影 響 3.地方分権改革と財政制約 ―地方政府の任務に応じた財政保障 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 片木 淳 はじめに/日独比較の前提としての「地 方政府」/「地方政府」の「財政制約」とそ の原因/地方政府の財政破綻/地方財政 制度改革/おわりに 4.ドイツ自治体の効率化 ―「新制御モデル」と民営化に関する考察 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ザビーネ・クールマン はじめに/国際的な改革の傾向としての 効率化/行政内部改革/自治体生産モデル の変遷/結論と展望 5.自治体行政改革の日独比較 ―ベルリンと東京の水道事業を事例として ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 宇野二朗 はじめに/比較の視座/水道事業の枠組 条件/ベルリン州の水道事業/東京都の 水道事業/まとめ ■第U部 自治体と市民参加 6.伝統あるパートナーシップ ―ドイツにおける地方自治と市民活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アネッテ・ツィンマー はじめに/ドイツにおける地方自治とその 意義/市民活動/ドイツにおける市民団体 の活動/地方自治と能動的市民/ローカル・ ガバナンス/総括と展望 7.日本における「民間団体」の歴史的位置 ―社会保障をめぐる「私」と「公」を素材とし て ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 久塚純一 はじめに/「社会的に対応される事柄」と はいったい何なのか/「ある出来事」を 「社会的に対応されるべき事柄」として政 策化する/作られた「道筋」とその後の揺 らぎ/むすび 8.日本における自治体政治の活性化 ―地域政党「生活者ネットワーク」の登場と発展 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 坪郷 實 自治体政治の活性化/地域政党「生活者 ネットワーク」の登場と発展 9.古くて新しいローカリズム ―ドイツにおける非政党系自治体有権者グルー プの役割と重要性 ・・・・・・ マリオン・ライザー/エヴェルハント・ホルマン その実際の勢力と研究を導く問い/定義 、類型化、成立条件そして自治体の非政党 系有権者グループの構造変化/ドイツにおけ る有権者グループの地域における勢力の拡 大/自治体の有権者グループ結成のきっか けと動機/自治体有権者グループに参加す る議員の動機/要約 10.都市空間における市民参加―日独の比較 ・・・ フンク・カロリン/川田 力/由井義通 はじめに/神戸市におけるまちづくりと 市民活動/ベルリンにおけるまちづくり /市民参加の検討 終.分散と集中の均衡・・・・・・・・・・・・・・・ 縣公一郎 はじめに/集権と分権/NPMの進展/市 民参加の可能性/終わりに |