書籍名 | 核は廃絶できるか |
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副題 | 核拡散10年の動向と論調 |
著者 |
水本和実著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 230頁 |
発行年月 | 2009年11月 |
定価 | 2,530円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03193-8 |
ジャンル | 国際関係・外交 |
本の説明 |
核廃絶への機運が高まった2009年。しかしそれまでの10年は、核が拡散した「失われた10 年」であった。核問題についての動向と論調を各年ごとに整理し、核を取り巻くダイナミズムを概観するとともに、今後の核軍縮の展開への視座を提示する。 |
目次 |
はしがき プロローグ■核拡散から核廃絶へ はじめに―本書のねらい/戦後の核不拡散体制 と転換点としての1998年/本書の構成/おわり に 第1章■1998年−インドとパキスタンの核実験で 激変した世界 はじめに/グローバルな核軍縮・核廃絶/インド・ パキスタンの核実験/北朝鮮のミサイル発射/地域 の不安定要因/被爆国・日本の役割/おわりに 第2章■1999年−「核廃絶一歩手前」を提言した東 京フォーラム はじめに/東京フォーラムの報告書をめぐって /インド、パキスタンの核実験が与えた影響/ 日本の原子力政策と東海村臨界事故/北朝鮮の 核開発疑惑/非核をめざす動き/おわりに 第3章■2000年−NPT再検討会議と「核廃絶への明 確な約束」 はじめに/NPT再検討会議/ミサイル防衛/地域の 核問題/日本の核関連政策/原爆投下をめぐっ て/おわりに 第4章■2001年−9.11テロで大きく後退した核軍縮 はじめに/米ブッシュ新政権の単独主義/9.11 テロの発生とその影響/個別の核関連問題/おわ りに 第5章■2002年−米国の対イラク戦争準備に揺れ た世界 はじめに/米国の核政策をめぐって/北朝鮮の 核問題/中東情勢/南アジア/広島と日本/お わりに 第6章■2003年−イラク戦争への突入は世界をど う変えたか はじめに/超大国アメリカの戦争/イラク戦争 と地域情勢/国際的核軍縮/日本の核政策・防 衛政策/おわりに 第7章■2004年−「対テロ戦争」の影で拡散する核 はじめに/アメリカと「対テロ戦争」およびイラク 戦争/地域の核問題/核をめぐる日本の動向/ 日本とイラク戦争/おわりに 第8章■2005年−被爆60周年だがNPT体制は危機 的状況 はじめに/グローバルな核不拡散・核軍縮/アメリカの 動向/北朝鮮の核問題/イランの核開発疑惑/ インドの核兵器/日本をめぐる問題/おわりに 第9章■2006年−核軍縮の羅針盤は狂う一方 はじめに/主要核兵器国の政策/米国とインドの 原子力協力/北朝鮮の核兵器・ミサイル開発/イランの 核開発/イラク情勢/イスラエルのレバノン攻撃/日本 の核燃料再処理問題/広島・長崎への原爆投下 関連/おわりに 第10章■2007年−新たな潮流と先の見えない課題 はじめに/米国は世界をどう変えたか/米国イン ド原子力協定/北朝鮮の核問題/米国内の新し い潮流/地域の核をめぐる情勢/多国間核削減 交渉「広島プロセス」提言と提言批判/広島・長崎と 原爆投下/おわりに 第11章■2008年−ブッシュ政権の「退場」と新たな 序曲 はじめに/米ブッシュ政権の総括/中東の核問 題/北朝鮮の核問題/南アジアの核/米国から の核廃絶へ向けた動き/おわりに エピローグ■2009年以降の展望 復活した核廃絶の潮流/今後の動向を左右する 要素/おわりに あとがき 初出一覧 |