書籍名 | 市場と恐慌 |
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副題 | 資本主義経済の安定性と不安定性 |
シリーズ | 岐阜経済大学研究叢書15 |
著者 |
高橋勉著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 340頁 |
発行年月 | 2009年11月 |
定価 | 7,260円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03194-5 |
ジャンル | 経済学・経済思想 |
本の説明 |
マルクス経済学の方法を用いて、景気循環を理論的に考察。労働力・生産物・金融の3つの市場メカニズムの解明と資本主義経済の本質に迫る。マル経内の対立の克服をめざし、新たなマルクス派恐慌論の構築を試みる。 |
目次 |
はじめに―本書の課題と方法 本書の課題/マルクス派恐慌論の方法/マル クス派恐慌論と三つの市場/本書の構成と各 章の要約 ■第T編■市場メカニズムに関する基礎的考察 第1章 市場の重層的構造 T 本章の課題 U 投下労働を基準とした均衡 V 投下総資本を基準とした均衡 W 投下自己資本を基準とした均衡 X 本章のまとめ 第2章 売り手間競争と市場価値 T 本章の課題 U 『資本論』第3巻第10章における市場価値 規定と残された課題 V 従来の諸説における売り手間競争の検討 W 相互調整型アプローチによる加重平均規定 の論証 X 本章のまとめ ■第U編■資本主義経済における三つの市場 第3章 労働力市場 T 本章の課題 U 置塩の実質賃金率決定理論 V 実質賃金率の決定メカニズム W 資本蓄積と労働力市場 X 本章のまとめ 第4章 生産物市場 T 本章の課題 U 「均衡蓄積軌道」をめぐる富塚説と富塚批判 V 部門間均衡とその安定性 W 需給総額における均衡と「単純再生産の罠」 X 本章のまとめ 第5章 金融市場 T 本章の課題 U 資本の運動と金融市場の基本構造 V 金融市場における需給均衡 W 利子率の決定メカニズムと「自然的」利子率 X 本章のまとめ ■第V編■市場の相互作用と資本主義経済の安定 性・不安定性 第6章 資本主義経済の安定性 ―「理想的平均」体系の成立 T 本章の課題 U 置塩の不均衡累積理論 V 三つの市場の同時均衡 W 三つの市場の相互作用と資本主義経済の安 定性 X 本章のまとめ 第7章 資本主義経済の不安定性―不均衡の発生 と累積 T 本章の課題 U 富塚の不均衡累積理論 V 第T部門の自立的発展による不均衡の必然 的発生 W 本章のまとめ 第8章 資本主義経済の安定性と不安定性 ―景気循環 T 本章の課題 U 拡大再生産から縮小再生産への移行―好況 から恐慌へ V 縮小再生産から単純再生産への移行―不況 W 「単純再生産の罠」と拡大再生産の展開―回 復 X 本章のまとめと本書の結論 補 章 第T部門の優先的発展法則について T 本章の課題 U 従来の諸説の検討 V 問題点の整理と基本モデル W 第T部門の優先的発展法則の論証 W 第T部門の優先的発展における不均衡化傾 向 X 本章のまとめ おわりに 初出一覧 参考文献 |