書籍名 | ドイツの従業員代表制と法 |
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著者 |
藤内和公著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 506頁 |
発行年月 | 2009年12月 |
定価 | 11,000円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03198-3 |
ジャンル | 労働法 |
本の説明 |
ドイツの従業員代表制の法制、運用の実際と意義を総合的に解明した論文集。近時、議論されている労働者代表法制など、日本の集団的労働条件法理への示唆を与える著者の研究の集大成。実務家・研究者必携の書。 |
目次 |
はしがき 凡 例 序 章 問題の所在と本書の概要 問題の所在/本書の構成と概要/本書の取り 上げ方および訳語 ■第T部■ 総 説 第1章 参加の基本思想と機能 基本思想/参加の機能/従業員代表および従 業員団の法的性格/従業員代表の特色および 正統性 第2章 参加の歴史 第一次大戦以前/第一次大戦以後/第二次大 戦後/1972年改正/2001年改正/小括 ■第U部■ 法的構造 第3章 従業員代表の組織と運営 設立と選挙/従業員代表の運営/代表委員の 職務免除,専従制度/従業員集会など/使用 者との定期協議・情報提供/便宜供与および 費用負担/代表委員に対する身分保障/従業 員代表と組合の関係 第4章 事業所平和維持義務 問題の所在/事業所平和の概念と概要/事業 所平和の具体的内容/事業所平和義務の受け 止め方/小括―事業所平和概念の意義 第5章 参加権と事業所協定 参加権の内容/事業所協定の意義と法的効力 /労働協約の優位/労働協約と事業所協定の 調整 第6章 社会的事項における参加 事業所内の秩序および労働者の行為/日々の 始業・終業時刻ならびに労働時間の各労働日 への割振り/事業所の所定労働時間の一時的 な短縮または延長/賃金支払いの時期,場所 および方法/休暇の一般的原則および休暇計 画の策定等/労働者の行動等を監視するため の技術的装置の導入等/労働災害および職業 病の防止等/福利厚生施設の形態,運営原則 決定および運営/社宅の割当および解約,な らびに利用条件の一般的決定/事業所内の賃 金制度に関する問題等/出来高賃金率および プレミア賃金率の決定等/事業所内の提案制 度の原則/グループ労働実施の原則 第7章 人事的事項における参加 一般的人事事項/職業訓練/人事上の個別措 置/解雇/職場,作業工程および作業環境の 編成 第8章 経済的事項における参加 事業変更/利益調整/補償計画/経済委員会 第9章 仲裁委員会 役割と法的性格/管轄/規整紛争と権利紛争 の区別/設置と構成/手続/費用 ■第V部■ 従業員代表の実際 第10章 従業員代表の組織の実際 設置状況/従業員代表委員選挙/従業員代表 の構成/従業員代表の運営/労使協議と協議 事項/従業員集会など/事業所協定・社会的 事項の取扱い/便宜供与と運営費用/小括 第11章 従業員代表と利害関係者の相互関係 従業員代表と使用者の関係/従業員代表と労 働者の関係/従業員代表と労働組合の関係 第12章 労働条件規整の事業所化 開放条項の意義/労働協約の現状―開放条項 を中心に/労働協約の将来/統制された分権 化の進展 第13章 労働条件規整の交錯 ―産業レベルおよび企業レベルに おける規整の相互関係― 事例1:金属産業S社W事業所/事例2:小売業 K百貨店F店/分析―開放条項を中心に 第14章 派遣労働をめぐる労働条件規整 派遣労働の概要/労働者派遣法の概要/労働 組合による規整/従業員代表による規整/小 括 第15章 解雇に対する参加の実際 解雇実施状況/意見聴取の実情/解雇に対す る従業員代表の態度/従業員代表の態度が及 ぼす影響/従業員代表の態度を規定する要因 /解雇への同意の内容的な意味/参加にあた り法律の果たす役割の限界 第16章 人事考課の実際 制度運用の前提条件/制度の法的枠組み/役 職ポスト補充の人選/導入および運用の状況 /特徴点とその背景 第17章 仲裁委員会の実際 仲裁委員会の設置状況/仲裁委員会の回数・ 所要時間・紛争事項/議長の選出方法・人物 ・報酬/仲裁委員の人数・人物・報酬/終結 状況/調査結果の分析 ■第W部■ ドイツ法の意義 第18章 ドイツにおける参加の意義 ドイツ法の特色/成績給の取扱い/長時間労 働防止のための規制/会社分割と参加/雇用 調整と参加/非正規雇用の取扱い/法の手続 化と参加 第19章 参加の可能性と条件 参加の可能性と限界/参加の条件 第20章 日独比較 日本との相違/ドイツ法からの示唆 訳語一覧 初出一覧 事項索引 |